K様は知り合いの紹介で、相続でご主人から継承した収益ビルの修繕のご相談で出会えました。 今の収益ビル2棟のうち、1棟が非常に老朽化していたため、収益を上げる施策として、修繕がいいのか、建て替えがいいのかの相談を受けました。
面談した結果、「建て替えではなく、大規模修繕」ということになりました。 なぜ、こちらの結果になったか、以下にて説明していきます。
K様の属性は以下のとおりです。
実は、K様は私に相談する前に、別の不動産会社とも相談をしていたのですが、その時は建て替えを提案されたそうです。
別の不動産会社に相談された時、担当者から建て替えた方が
など、新築物件のメリットを並べられました。 K様もご主人から相続で継承した収益ビルであるため、今まで経営した経験もなかったため、新築物件の方がいいと感じていたようです。 なんと言っても、物件の建て替えと修繕する場合の比較見積もりを出されていなかったようで、K様には選択肢を与えなかったのです。
今回老朽化したビルは、建物自体は老朽化しているものの、立地がよく、ほとんど満室の状態で運営していました。 つまり、現状の賃貸状況等を考えると、退去してもらうこと自体もかなり労力がかかることで、建て替えるよりも大規模修繕という形で対応することがいいと私が判断したのです。
当然、改修工事よりも新築工事を受注した方が、売上数字が違うわけですから、建て替えをススメたくなる気持ちも分かりますが、退去などを考えると、K様はかなり損失を負うことになりました。
今回は私に相談して、失敗を免れた相談実例をご紹介しました。 営業マンは売上をあげる義務があります。 しかしながら、コンビニでお菓子を買うのとはわけが違うのが不動産です。 さらに開発案件となれば、数十億というお金が動くことになりますので、お客様の状況に寄り添うことが大切であるわけです。 優秀な営業マン(エージェント)と巡り会うことは偶然かもしれませんが、今は選ぶこともできる時代。 面倒臭がらずに自分から情報を取りに行きましょう。
記事提供元:EstateLuv