不動産投資を検討している人の中には、不動産投資はもちろん「不動産を購入すること」自体がはじめての人も多いでしょう。そのような人の中には、不動産投資に関してきちんと勉強したいと思っている方もいるはずです。
そこでこの記事では、不動産投資の勉強におすすめの本を紹介します。
不動産投資の勉強を始めたばかりの状況や、「税金について勉強したい!」というように状況別に本を紹介しているので参考にしてみてください。
まずは、不動産投資を勉強し始めの人に向けて以下の本を紹介していきます。
なお、ほかの本も上記3つに関して紹介していきます。
著者の林氏は不動産コンサルタントであり、司法書士の資格も保有しています。
自身でも住宅販売会社を設立した経験もあり、現在も不動産業者を対象にコンサルティング業務をしているため、業界に精通している人物といえます。
この本の内容は以下の通りです。
この本のタイトル通り、基本的なことを網羅している内容となっています。
この本をお勧めする理由は、勉強し始めの人は「何を勉強して良いか?」が分からないからです。
言い換えると、何が分からないか分からないという状況なので、そのためにはまず網羅的に基本を勉強するのが重要です。
そのため、基本を網羅しているこの本は、一冊目に勉強する本としてふさわしいといえるでしょう。
次は、「世界一やさしい 不動産投資の教科書 1年生」という本を紹介します。
著者の浅井氏は不動産鑑定事務所の経営者です。
もちろん、自身も不動産鑑定士の資格を保有しており、事務所を設立する前は土地の有効活用に関する法人営業を大手不動産会社でやっていました。
つまり、実務経験があるため「現場勘」もありながら、不動産鑑定士という「客観的に不動産を見る」こともできるということです。
この本の内容は以下の通りです。
この本も前項と同じく、基本的なことが書いてあります。
この本も前項と同じく、基本が書いてあるので勉強し始めの人にはぴったりといえます。
前項で紹介した本との違いは、こちらの方が「物件選び」「儲ける仕組み」などにフォーカスを当てている点です。
つまり、不動産投資はどのような流れになるのか?などを知りたければ前項の本の方が良くて、具体的な物件選びや収益の仕組みについて知りたい方はこの本が良いというわけです。
次に、不動産投資に関して知識別で勉強したい人に向けて、以下の本を紹介していきます。
まずは、「2時間で丸わかり 不動産の税金の基本を学ぶ」という本を紹介します。
この本の著者である吉澤氏は、税務会計事務所とコンサルティング会社の2つの会社で代表を務めており、不動産の有効活用などコンサルティング業務も行っています。
つまり、単に税務に詳しいだけではなく、不動産投資にも精通しているということです。
この本の内容は以下の通りです。
特徴としては、不動産の取引を「購入・取得」「保有・賃貸」「譲渡」「相続・贈与」という具体的な状況に分けている点です。
それぞれのタームごとに解説しているので、知りたい箇所だけでもピンポイントで学ぶことができます。
この本は、前項のようにタームごとに税金について学べるのでおすすめです。たとえば、物件購入前には主に購入取得・保有・賃貸について読んでおき、譲渡・相続・贈与はサラッと目を通す…というような読み方ができます。
次は、「大家さん、その対応は法律違反です! ~不動産投資の法律トラブルと対策」という本を紹介します。
著者の岡田氏は不動産投資家であり、200万円から80億円ほどまで資産を増やした人です。
また、もう1人の著者である福岡氏は弁護士なので、不動産投資家目線でも弁護士目線でも執筆されているのがこの本の特徴になります。
この本の内容は以下の通りです。
上記のように、契約・物件購入・物件購入後に関してのトラブルがQ&A付で解説されています。
この本は、売買契約以外にも建物に関してのトラブルや、入居者とのトラブルに関する対処法が書かれています。
つまり、宅地建物取引業法や民法の中でも、「実際に起こり得るトラブル」に関する法律を学べるということです。
不動産投資は、その先に人(賃借人や業者)がいる投資になるので、事前にどのようなトラブルがあるのか?どのような対応をすれば良いのか?を知りたい人にお勧めする本です。
次は、「低金利時代の不動産投資で成功する人、失敗する人」という本を紹介します。
そのため、金利や物件価格の大きな変動を経験しているからこそ、「低金利時代に投資する」というテーマで本を書けるというわけです。
この本の内容は以下の通りです。
このように、借入に関することを中心に不動産投資のリスクと、そのリスクへの対処法を主に解説しています。
この本は、低金利だから不動産投資をしよう!という単純な本ではありません。
むしろ、低金利だからこそ高額な融資を受ける点に警鐘を鳴らしており、だからこそ「借入の本当のリスク」が分かる本です。
もし、低金利で高額な借入が可能だから…という理由で不動産投資を検討しているなら、この本は読んでおいた方が良いでしょう。
次に、掘り出し物件を投資したい人におすすめする以下の本を紹介します。
ただし、こちらの本に書かれた投資方法は、あくまでも著者が成功したやり方であり、誰がやっても成功する方法ではないこと注意しておきましょう。
まずは、「ボロ物件をお宝に変える不動産投資術 カリスマ大家・鈴木ゆり子が実践する」という本を紹介します。
著者は内職をしていた女性が、一念発起してアパート経営をはじめ、今では20棟200戸のメガ大家になっている人物です。
そんな著者が、自分が具体的にしてきた投資術を書いています。
この本の内容は以下の通りです。
上記のように、タイトル通りボロ物件をお宝に変える不動産投資術が、実体験を元に解説されています。
この本は、不動産会社との交渉術などを含め、実践に沿った内容が書かれています。
たとえば、ボロ物件の具体的なリフォーム方法などが書かれているので、不動産投資の初心者でも具体的にどのように行動する必要があるのかが分かるでしょう。
次は、「儲かる不動産投資は、地図から探せ! 年収400万円から始める地方不動産投資」という本を紹介します。
著者は、証券会社で債券トレーディング業務に従事していましたが、独立して不動産投資に関するコンサルティング会社を設立しました。
実際に、法人ではなくサラリーマンの不動産投資をコンサルティングしており、1年で本業の年収以上稼げる人を多数輩出しています。
この本の内容は以下の通りです。
いわゆる「掘り出し物件」は都心よりも地方に多いです。
というのも、都心の場合はどうしても物件価格が高くなりがちなので、安定性は高いもののどうしても掘り出し物件…つまり高利回り物件になりにくいのです。
そんな「地方の不動産投資」に関する物件選びについて書かれた本になります。
この本は「地図から掘り出し物件を見つける方法」が実体験を元に書かれています。
地方の物件はそう簡単に見学しに行くことはできないので、「地図で目星をつける」というのは良い方法でしょう。
そのため、たとえば忙しくて地方に行くことはできないものの、地方で掘り出し物件を見つけたい人などにおすすめです。
次に投資タイプ別に以下の本をおすすめします。
まずは、「[新版]まずはアパート一棟、買いなさい! 資金300万円から家賃年収1000万円を生み出す極意」という本を紹介します。
この本の著者は、商社や輸入販売などを経て、ゼロから不動産投資をして10年余りで72世帯までに拡大してきた不動産投資家です。
不動産投資に関する知識がゼロだったからこそ、参考になる投資術が解説されています。
この本の内容は以下の通りです。
このように、基本的には一棟アパートにフォーカスを当てて解説しています。
一棟アパートに特化している分、アパートならではのリフォーム術などがピンポイントで書かれていることが特徴です。
この本は、購入後のリフォームという深い内容も書かれていますが、そもそもアパート投資のメリットとは?という基本的なことまで網羅されています。
不動産投資の中でもアパート一棟投資に絞って検討している人にお勧めできる本です。
次は、「空き家は使える!戸建て賃貸テッパン投資法」という本を紹介します。
著者は不動産投資経験がゼロから、3年かけて7戸の戸建運営を成功させています。
得意分野は、200~300万円代のボロ戸建の空き家を購入し、低コストでリフォームするという投資です。
この本の内容は以下の通りです。
このように、戸建て投資に特化した本となっており、戸建て投資の基本的な部分を中心に書かれています。
不動産投資の中で戸建投資はメジャーな投資とはいえません。
しかし、戸建て投資にはマンションやアパート投資にはない魅力があるので、検討している人もいるでしょう。
そもそも戸建投資に関して詳しく書いた本は極めて少ないので、戸建投資も視野に入れている人はみんな読んだ方が良いです。
次は、「年収400万円からの区分不動産投資で億万長者にあなたもなれる!」という本を紹介します。
著者は、元々大手金属メーカーに勤めていたサラリーマンのときに不動産投資を開始し、わずか3年で10室まで拡大させた投資家です。
その後、一棟物件も保有しつつ計299戸、総資産16億円近くまで不動産投資を拡大させていった人物です。
この本の内容は以下の通りです。
基本的には区分マンション投資に特化した内容となっており、融資の受け方や手元に資金を残すポイントなどを解説しています。
この本をお勧めする理由は、融資やレバレッジ効果について詳しく書いてあるからです。
というのも、区分投資を検討している人の中には、どんどん物件数を増やしていきたいと考えている人もいるはずだからです。
そのような方は、この本に書かれている融資やレバレッジについて深く知っておいた方が良いでしょう。
今回は、「勉強し始めの方」「知識別で勉強したい人」「掘り出し物件に投資したい人」「投資タイプ別」という4つの状況・タイプ別におすすめの本を紹介しました。
上述した点を参考に、自分の状況に合わせて効率よく勉強しましょう。
また、本などで勉強しつつ、不動産会社にコンタクトを取って直接情報収集することも重要です。バランス良く情報をインプットすることで、不動産投資の成功確率は上がります。