これから不動産投資を始めようと思っている人の中には、宮城県をターゲットにしようとお考えの人もいると思います。
しかし不動産投資を始める場合には、そのエリアの状況などについて詳しく知っておく必要があります。
ここでは宮城県についての情報や、宮城県で不動産投資を行う場合におススメのエリアなどについて詳しく解説していきます。
最後までお読みになって、宮城県で不動産投資を始める際の一助とされてください。
宮城県は東北地方の南寄りに位置し、面積は約728万平方キロメートルで全国16位の広さとなっています。
県の東側には太平洋に面する長い海岸線があるため、石巻漁港や気仙沼漁港といった日本有数の漁港が数多く存在しています。
また、同じく県の東側には平野が広がっており、米どころとしても有名です。
西側の山形県との県境には奥羽山脈が広がり、秋保温泉や青根温泉などの温泉地が点在しています。
これらの温泉地は、宮城県の中心部からもアクセスが良いため県外だけではなく県内からの旅行客も多く訪れています。
杜の都とも呼ばれる県庁所在地の仙台市は、政令指定都市となっており宮城県の人口の約半数弱がこの仙台市に集中しています。
仙台市を中心とする宮城県の東側のエリアは、東北地方としては温暖な気候で降雪量が少ない点が特徴ですが、西側には降雪量が多く冬には雪深くなるエリアも存在します。
東京までのアクセスは、東北新幹線で約1時間30分です。
東京都23区で不動産投資をお考えの方は下記でも解説していますので参照してみてください。
ここでは、不動産投資に関連する宮城県の現状について解説していきます。
宮城県内の家賃相場の平均は、単身者用ワンルームおよび1Kで48,000円程度、一般的なファミリー層向けの2LDKまたは3DKで67,000円程度となっています。
宮城県内で一番家賃相場が高い地区は、単身者向けは仙台市若林区でワンルームおよび1Kの単身者向け物件で51,000円程度。ファミリー層向けは仙台市青葉区で2LDKおよび3DKの物件で78,000円程度となっています。
宮城県の人口は、令和元年10月1日の時点で2,323,219人となっています。
宮城県全体としては減少傾向にありますが、県の中心部である仙台市などにおいては、増加傾向にあるエリアもあります。
参考:宮城県推計人口(年報)
令和二年現在の宮城県の公示地価は、県内平均で13万8598円/㎡、坪単価に直すと45万8174円となっています。
変動率は4.23%と上昇傾向にあり、価格は47都道府県中10位、変動率は4位となっています。
この宮城県の地価が上昇している原因は、東日本大震災からの復興需要によるものです。
しかし、宮城県の全てのエリアで地価が上昇しているわけではなく、地価が上昇しているのは仙台市周辺と沿岸部を中心としたエリアとなっています。
これらのエリアの中では、上昇率が20%以上になっているエリアもある反面、北西部や南西部といったエリアでは下降傾向にあります。
宮城県の中心都市は、県庁所在地でもある仙台市です。
この仙台市は宮城県のみならず、東北地方の中心地としての役割も担っている政令指定都市となっています。
仙台市は、首都圏からのアクセスも東北新幹線で1時間30分程度と良好であることもから、周辺の市町村を含めると約150万人の「仙台都市圏」を形成しています。
また、仙台市内やその近郊には大学や高専、専門学校などの教育機関が多く集まっているため、仙台市及びその周辺の人口割合は若い人が多いといった特徴があります。
このような理由から、宮城県の都市機能のほとんどが仙台市に集まっています。
宮城県で不動産投資を行う場合には、人口が多く、また若い人の人口割合が多い仙台市内がオススメです。
ここでは仙台市内が不動産投資に向いている理由と、その仙台市内の中でも、特に不動産投資におススメのエリアを紹介していきます。
仙台市は政令指定都市であり、東北地方全体の域内総生産のうち約15%を仙台市一市で生み出すほど経済成長が活発な市です。
東北地方を管轄する企業の支店や、国の出先機関も仙台市に集中していることから、雇用も多く、ひいては人口も多くなっています。
このような理由から、仙台市では単身向け・ファミリー層向け問わず賃貸住宅の需要が高く、これから不動産投資を始めるのに向いている場所であるといえます。
宮城県で不動産投資を始めようと考えている人は、仙台市内で収益物件を探すことをおススメします。
ここからは、仙台市内でも特に不動産投資におススメのエリアを紹介していきます。
太白区は、JR東北本線と地下鉄南北線が通っており、JR東北本線で仙台駅まで5分と好アクセスのエリアです。
家賃相場はワンルームまたは1Kで42,800円、1DKまたは2DKで60,300円となっています。
中心となるのは長岡駅ですが、その周辺では近年大規模な再開発が行われている新しい街でもあります。
駅から徒歩15分程度の場所に大型商業施設があり、買い物にも便利で住みやすさには定評があります。再開発は今後も進んでいくため、ますます住みやすい街になると考えられます。
また、再開発が進んでいることから、今後周辺の地価が上昇することが予想されます。
仙台市泉区は、南北線泉中央駅周辺に位置するエリアで、仙台駅までは地下鉄南北線で15分程度の場所にあります。
家賃相場はワンルームおよび1Kで42,900円、1DKおよび2DK59,300円となっています。
泉中央駅は地下鉄南北線の始発駅に当たるため、座って通勤ができる可能性が高いことも人気の理由です。
駅前には、大型商業施設や多数の飲食店が立ち並んでいるにぎやかさを感じる街です。
また、泉中央駅の周辺にはスタジアムや音楽ホールなどもあるため、エンターテインメントが好きな方には人気のエリアとなっています。
役所や警察署もあるため治安も良く、安心して住むことができる街です。
青葉区にはJR仙台線、地下鉄南北線が走っており、仙台駅まで地下鉄南北線を利用して10分程度で行くことができます。
家賃相場はワンルームおよび1Kで49,100円、1DKおよび2DKで64,600円程度となっています。
仙台駅まで地下鉄南北線で10分程度と好アクセスでありながら、家賃相場が手ごろであるのがこの青葉区の特徴です。
スーパーマーケットや金融機関、郵便局など生活に必要な施設は駅周辺にそろっているため、生活に不便を感じることは少ないでしょう。
少し駅を離れると、下町情緒あふれる街並みが残っているのも、このエリアの魅力の一つとなっています。
ここでは、宮城県内で不動産投資を行う場合のメリットとデメリットについて解説していきます。
宮城県内で不動産投資を行う場合のメリットは、以下のようなものがあります。
宮城県全体では人口は減少傾向にありますが、仙台市周辺では逆に増加傾向にあります。
仙台市周辺には雇用も多く、また多くの教育機関も存在することから、単身者向け・ファミリー層向け問わず賃貸物件の需要は高くなっています。
このような理由から、収益物件を探す場合には仙台市内をターゲットにするようにしましょう。
現在の宮城県では、公示価格が4.2%と上昇傾向にあります。
この上昇率は全国4位となっており、この地価の上昇の原因は前述したように東日本大震災からの復興需要によるもので、まだしばらく続くと考えられます。
そのため、収益物件を購入し、地価の上昇を待って売りに出し大きな利益を得るという不動産投資法で利益を得ることも不可能ではありません。
仙台駅から東京までのアクセスは、東北新幹線を利用して約1時間30分です。
そのため仙台市に住居を構え、東京まで通勤する人も少なくありません。
このように仙台は東京まで通勤可能なエリアでもあるため、東京に勤め先がある人の住居としての賃貸住宅の需要もあります。
ここでは宮城県で不動産投資を行う際に、気を付けておきたいデメリットについて解説していきます。
仙台市に限ったことではありませんが、宮城県は郊外に行けば行くほど車社会となります。
そのため、賃貸住宅であっても駐車場を確保しておかないと入居者集めが難しくなってしまいます。
単身者用物件であれば一戸に一台、ファミリー層向けの物件であればできれば一戸に二台分の駐車スペースがあることが望ましいでしょう。
しかし、自分が購入または建築しようとしている収益物件に十分な駐車スペースの確保ができない場合には、近隣に貸ガレージがあるかどうかといった点をチェックしておきましょう。
売りに出ている収益物件の中には、東日本大震災後に価格が上昇して高止まりしている物件もあります。
このような物件を購入してしまうと利回りが悪くなったり、最悪の場合利回りがマイナスになったりしてしまう可能性があります。
購入しようとしている収益物件が、周辺の他の物件か価格と比べて高額すぎないかしっかりとチェックしておきましょう。
宮城県で収益物件を探す際には、インターネットを利用することをお勧めします。
以下に収益物件検索のためのおススメサイトを紹介していきます。
株式会社アパートナーでは、一棟売りマンション、一棟売りアパート、区分投資用アパートを取り扱っています。また、取り扱い物件も豊富です。
利回り順、築年数順、駅から近い順などに並べ替えて物件を比較、検討できます。
この株式会社アパートナーの本社は東京にありますが、支店が仙台市の青葉区にあるため、仙台で物件について担当者から直接相談することも可能です。
不動産博士は取扱物件が非常に多く、その種類は一棟売りマンション、一棟売りアパート、区分投資マンション、一棟売りビル、店舗、事務所、その他に及び、その豊富な物件の中から自分の投資方法に向いている収益物件を検索できます。
これら建物の種類以外の収益物件の詳細な条件を指定して、物件を検索することも可能です。
コラムや不動産投資に関するQ&Aなどの読み物も充実しているため、不動産投資の初心者の人には参考になるサイトです。
また、収益物件以外に管理会社や不動産仲介業者、建築会社、弁護士、税理士、司法書士などの検索を行うこともできるため、これらの業種の人の助けが必要になったときにも便利なサイトとなっています。
不動産投資連合体は、一棟売りマンション、一棟売りアパート、区分投資用マンションのみではなく、事業用物件なども取り扱っています。
例を挙げると、ホテルや駐車場といった物件も検索が可能です。
収益物件の価格や利回り、入居状況、築年数、構造、駅またはバス停までの徒歩での距離、広さなど詳細な条件を入力して希望に合った物件を検索できます。
また、不動産投資についてのコラムも掲載してあり、不動産投資の初心者がこのコラムによって知識をつけることもできます。
セミナー等の主催も行っているため、不動産投資に興味がある方から実際に不動産投資を行っている方まで、幅広い投資家のニーズに応えることができるサイトとなっています。
参考:仙台不動産☆連合隊
ここまで、宮城県における不動産投資について解説していきました。
宮城県の中心地は仙台市で、仙台市には若い人が多く雇用も多いことから賃貸住宅の需要が高いことがお分かりいただけたと思います。
また、仙台市に中でも特に人気のエリアがあることや、宮城県で不動産投資を行う際のメリットとデメリットについても解説してきました。
仙台市は東北新幹線を使えば、東京までのアクセスも良いことから、新幹線通勤を行うことも可能です。
宮城県は、東京から遠い東北の地といったイメージが薄らいだ方も多いと思います。
宮城県においてこれから不動産投資を始める場合には、宮城県の地理的な情報や地価の変動傾向、人口の増減なども頭に入れて収益物件を探すようにしましょう。