不動産投資を始めるにあたって、栃木県をターゲットとしてお考えの方もいらっしゃると思います。
まずは栃木県で不動産投資を始める場合には、栃木県にはどのような特徴があり、そのようなエリアが不動産投資に向いているかといった情報について知っておく必要があります。
ここでは、栃木県で不動産投資を始める場合に知っておきたい情報や、栃木県で不動産投資を行う場合のメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。
栃木県は日本のほぼ中心に位置しています。
栃木県の中央には広大な関東平野が広がり、北西部には山々が連なる地形となっています。
鉄道は南北にJR宇都宮線、東北新幹線、東武線が走っており、都心までのアクセスは約50分で通勤も十分に可能です。東西にはJR水戸線、JR両毛線が通り、茨城県と群馬県を結んでいます。
広大な関東平野を利用した農業が盛んな県で、イチゴや生乳、コメなどの生産量は全国でも上位を占めており林業を基本とした木材産業も盛んです。
しかしこのような農林業だけではなく、都市部においては工業や農業も発展しているため、のどかな自然と利便性の高い都市が共存する県となっています。
栃木県は内陸部に位置しているため、暑すぎず寒すぎない過ごしやすい気候の県ですが、昼夜の寒暖差が大きく、また夏の夕立と雷が特徴的な気候であるため雷都と呼ばれることもあります。
歴史は古く、ヤマト王朝までさかのぼることが可能で、日本最古の学校と言われる足利学校や、徳川家康を祀る日光東照宮もあります。
ここでは栃木県の人口推移や公示価格、家賃相場といった不動産投資を行う際に知っておきたいデータを解説していきます。
令和2年4月1日現在の栃木県の人口は1,934,141人で前月に比べて3,571人が減少しています。
人口自体は緩やかな減少傾向にありますが、世帯数は797,680世帯となっており、前月と比べて1,617世帯増加しています。
自然動態を見てみると、死亡数に比べて出生数は約半分となっており、社会動態を見てみると転出数と転入数はほぼ同数となっていることから、出生数の減少による少子化が人口減少の原因となっています。
参考:www.pref.tochigi.lg.jp/c04/pref/toukei/toukei/documents/maijin202004.pdf
栃木県の公示価格は県全体の平均で、42,485円となっています。
これを坪単価に直すと140,449円となります。この公示価格は公示価格ランキングによると全国47都道府県中37位となっています。
公示価格の変動率は-0.69%で、県全体ではわずかながらに下落していて、変動率ランキングは全国で41位となっています。
しかし、宇都宮市は変動率+0.56%、小山市では+0.39%となっており、エリアによっては公示価格が上昇している場所もあります。
参考:https://tochidai.info/tochigi/
栃木県の家賃相場は全ての賃貸物件に関していえば、約5.8万円となっています。
ワンルームや1K、1DKの単身者向け物件の県内全域の家賃相場は約4.9万円。2LDKや3DKのファミリー層向け物件の家賃相場は6.6万円となっています。
これは栃木県全体の賃貸住宅に関するデータなので、エリアにより家賃相場は大きく異なる点に注意してください。
参考:https://www.daiwahouse.co.jp/chintai/tochigi/souba/3/
栃木県で不動産投資を行う場合には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
ここでは、そのメリットとデメリットについて解説していきます。
栃木県で不動産投資を行う場合のメリットには、以下のようなものがあります。
栃木県の公示価格は、日本全国の47都道府県中37位と他の都道府県と比べても非常に安くなっています。
このように地価が安いため、収益物件を安価に購入できます。
栃木県の地価が安価である点がメリットであり、収益物件を安く購入できることを前述しました。
栃木県は都心まで約50分と好アクセスであるため、安価に購入した収益物件であっても都心まで通勤を行う必要がある人もその収益物件のターゲットにできます。
収益物件を安価に購入でき、都心までのアクセスが良いという点も栃木県で不動産投資を行う際のメリットとなります。
「東京都23区での不動産投資」に関しては下記でも解説していますので参照してみてください。
栃木県は内陸部にあるため、津波や台風、地震などの自然災害リスクが低くなっています。
そのため、自然災害により所有している収益物件が大きな被害を受ける確率が非常に低くなっています。
栃木県で不動産投資を行う場合のデメリットには、以下のようなものがあります。
栃木県では、2025年の時点で高齢者の人口が県民全体の3分の1になってしまう可能性があります。
このような人口比率の変化に対応するために、高齢者用の設備が整った物件を購入するなどの工夫が今後栃木で不動産投資を行う場合に必要になってきます。
栃木県からは東京への人口流出が続いているため、高齢者が増えるという以外の点においても若年層の人口の減少が続いています。
その対策として栃木県では2016年を目途に「とちぎ元気発信プラン」を立ち上げ、若者の人口流出を防ぐ取り組みを始めています。
この「とちぎ元気発信プラン」とは、「とちぎブランド」を確立し、目指す栃木の将来像に「とちぎブランド・デザイン」を位置付け、栃木の魅力と実力にさらなる磨きをかけ、国内外に「とちぎの元気を発信」するというものです。
栃木県は現在もこのような人口流出対策を行っているため、今後の人口流出に歯止めがかかる可能性は大いにあります。
参考:www.pref.tochigi.lg.jp/a01/newplan/genkihasshinplan.html
栃木県全体では人口がわずかながら減少傾向にあるため、不動産投資を行うのには向いていないのではないかと考える人もいると思います。
しかし、前述した宇都宮市など一部のエリアでは人口が増加していたり、子育て世代に手厚い支援を行っているためにファミリー層に人気があったりするエリアも存在します。
ここでは、そのような栃木県の中でも人気が高く不動産投資にススメのエリアを紹介していきます。
宇都宮市は栃木県の県庁所在地で、北関東最大の都市。
餃子の街としても知られています。
栃木県内で唯一人口が50万人をこえており、今後も増加していくと考えられています。
2022年には宇都宮駅東口地区整備事業が完成予定で、新しいホテルや高度医療施設が現在建設中となっています。
このような再開発が進んでいるため、そこで働く人やその家族のための賃貸住宅の需要が高まると考えられています。
手厚い子育て支援のみではなく、妊産婦の医療費助成や不妊治療費の助成などが行われており、単身者のみではなく若いファミリー層にも人気のエリアとなっています。
また、若い起業家への支援も充実していることから、都心から企業のためUターンしてくる若者も少なくありません。
宇都宮駅周辺のみではなく今後整備が進められる次世代型路面電車LRT路線付近のエリアもチェックしておきましょう。
しかし、宇都宮市はいわゆるコンパクトシティーとなっています。駅近の物件以外は駐車場があると、入居者が集まりやすい傾向にあります。
郊外に収益物件の購入を考えている場合には、必ず駐車場が確保できる物件を選ぶようにしましょう。
栃木県のさくら市は、2016年の住みやすさランキングで栃木県1位となったエリアです。
都心までは電車で約1時間30分、車で約2時間と通勤も可能な点も魅力の一つです。北関東最大の都市である宇都宮までも電車で16分と好アクセスになっています。
しかし、駅から離れたエリアではバスの本数が少ないため自家用車を利用することが多く、収益物件を購入する場合には駐車場がある物件を選ぶ必要があります。
子育て支援も充実していて、児童医療費や妊産婦助成、父子手帳の交付などさまざまな支援が行われています。
市内には29か所に一般病院が存在していて、そのほとんどがさくら市の中心部である氏家駅周辺にあるため、市内のどこからでもアクセスしやすいという特徴があります。
さくら市内には大型商業施設はありませんが、その代わりスーパーやコンビニが点在しているため、日々の生活に不便を感じることはあまりないでしょう。
このような理由から、ファミリー層に人気のエリアとなっています。
栃木県で不動産投資を行う場合には、どのような点に注意が必要なのでしょうか。
ここではその注意点について解説していきます。
栃木県の中心部でありターミナル駅として活躍する宇都宮駅周辺は単身者に人気がある一方で、中心から離れたのどかな田園地帯は高齢者やファミリー層に人気がある傾向があります。
そのため、そのエリアがどのような層の入居者に人気があるエリアかという点を把握して、物件の間取りを考える必要があります。
栃木県では高齢化が進み、2025年には人口の3分の1が高齢者になるといわれています。
このような理由から、ファミリー向け物件であるか単身者向け物件であるかを問わず高齢者が入居する可能性も考え、バリアフリーなど高齢者向けの設備が整った物件を選ぶことが重要になってきます。
栃木県は宇都宮駅周辺など一部のエリアを除いて、車社会となっています。
そのため、収益物件を選ぶ場合には、よほど駅までのアクセスが良い物件である場合以外は、必ず駐車場が確保できる物件を選ぶようにしましょう。
栃木県で不動産投資を行おうと思った場合、どのような方法で物件の検索を行えばよいのでしょうか。
ここでは、栃木県で収益物件の検索を行う場合におススメのサイトを紹介していきます。
THREE LARGEは、群馬県の不動産投資会社である株式会社三ラージが運営する、北関東にエリアを絞った収益物件検索サイトです。
無料会員登録を行うことにより、会員限定の物件の閲覧が可能になります。
不動産投資の流れについて詳しく解説してあるため、不動産投資の初心者はこのサイトで不動産投資について勉強することもできます。
また、不動産投資に関するコラムの掲載もあり、不動産投資を行う上での知識を増やすことも可能です。
この株式会社三ラージは、新しい不動産投資を通して社会を豊かにすることをモットーに、メガソーラー発電事業や東北の復興事業に携わる人のための宿舎事業などの投資モデルの提案も行っています。
参考:https://threelarge.co.jp/area/tochigi/
栃木県不動産最新情報は、株式会社サンプランが運営する宇都宮市内の収益物件と事業用物件に特化したサイトで、不動産に関するコラムも充実しています。
不動産を売却しようと思った際には、こちらで査定してもらうこともできます。
無料会員登録を行うことにより、会員限定の物件が閲覧できるようになります。
この株式会社サンプランでは、収益物件の売買のみにとどまらず物件の管理やリフォーム、不動産資産運用、コンサルティング、中古物件のリフォームやリノベーション、賃貸マンションの再生事業の請負も行っているため、不動産投資を行う上で必要となるさまざまなニーズに対応してくれます。
本社は宇都宮市にあり、フリーダイヤルで気軽に不動産投資について問い合わせを行うこともできます。
完全予約制の不動産相談センターもあり、実際に対面して不動産投資について相談を行うこともできます。
参考:https://sunplan.info/categories/office/
不動産投資★連合隊は日本全国の収益物件を掲載しており、栃木県の収益物件も多数掲載されています。
収益物件の掲載数が多い理由は、多くの不動産業者の収益物件を掲載しているためです。
そのため、各物件に関してはそれぞれの不動産業者に問い合わせる必要があり、購入後のフォローも不動産業者により異なります。
また、希望物件のリクエストをしておくことで不動産業者からニーズに合った物件を紹介してもらえたり、自分の手持ち物件の無料査定を行ったりしてもらうこともできます。
参考:https://www.rals.co.jp/invest/
ここまで、栃木県の不動産投資に関して詳しく解説してきました。
栃木県の不動産投資を取り巻く現状やメリット・デメリット、今後不動産投資を行うのにおススメのエリアやその理由などについてお分かりいただけたと思います。
栃木県は人口流出が続いているとはいっても、一部には増加しているエリアもあり、また都心へも通勤県内でありながら、地価が安いため収益物件を安価で購入できるという不動産投資の穴場的な県です。
今後関東圏内で不動産投資を行う場合には、栃木県での収益物件購入も視野に入れておくことをおススメします。