不動産投資物件選び

岐阜県で不動産投資は可能?今後の展望や家賃相場を解説

2020/06/12
岐阜県で不動産投資は可能?今後の展望や家賃相場を解説

これから不動産投資を始めようと思われている方の中には、岐阜県での収益物件の購入を検討している方もおられると思います。

岐阜県での不動産投資を成功させるためには、まず岐阜県について詳しく知る必要があります。

岐阜県に関して何の知識もないまま収益物件を購入してしまっては、不動産投資に失敗してしまう恐れもあるからです。

ここでは、岐阜県で不動産投資を行う際に知っておきたい岐阜県の情報や、収益物件を購入するのにおススメのエリアなどについて解説していきます。

岐阜県ってどんなところ?

岐阜県愛知県の隣に位置し、岐阜駅から名古屋駅まではJR新快速で18分と好アクセスな場所に有ります。

岐阜県は南を美濃地方、北を飛騨地方に分けることができ、飛騨地方は山に囲まれているため雪が多く、冬は気温が氷点下になるほど寒い地方です。

また、11月下旬から3月にかけては市街地でも積雪があるため、交通機関が乱れることも珍しくありません

北部の中心地である高山市では、駅周辺に古い町並みが残っているため人気の観光地となっていて、「飛騨の小京都」と呼ばれることもあります。

飛騨の山間部にはユネスコ世界文化遺産の「合掌造り」の古民家があり、こちらも観光客に人気のスポットとなっています。

南部の美濃地方では西側に濃尾平野が広がり、この広大な平野では夏は暑く冬は温暖な気候となっています。

また、南部の美濃地方には長良川をはじめとした大きな三本の川が流れており、無形文化遺産の「鵜飼」も催されます。

中心地から少し離れると小高い山もあるため、ハイキングコースとしても人気です。

美濃地方の山間部では、冬に多くの雪が降るためウインタースポーツを楽しむこともできます

このように自然豊かな岐阜県ですが、岐阜県の玄関口である岐阜駅周辺には高層ビルが立ち並び、都会と自然が調和した街並みとなっています。

「愛知県での不動産投資」に関しては下記でも解説していますので参照してみてください。

岐阜県の賃貸住宅の現状

岐阜県の賃貸住宅の現状は、どのようになっているのでしょうか。

ここでは家賃相場、人口、公示価格について解説していきます。

家賃相場

岐阜県全体の平均家賃相場は、約5.6万円となっています。

そのうち単身者向けのワンルームおよび1Kの物件の家賃相場は4.6万円、一番高額なのは各務原市で約5万円、次いで岐阜市の約4.9万円となっています。
ファミリー層向け3DKおよび2LDKの物件の家賃相場は約5.9万円、一番高額なのは瑞穂市で約6.7万円、ついで瑞浪市と可児市の6.5万円となっています。

人口

岐阜県の総人口は令和元年・平成31年10月1日時点で1,988,931人です。

人口は減少傾向にありますが、その原因は少子高齢化により死亡数が出生数を上回っていることが大きな原因となっています。

社会動態は、前年に比べてマイナス397とわずかに減少傾向にありますが、平成21年から転入数が増加しだし、現在もその傾向が続いていることから、今後も転入数の増加が見込めると考えられます。

また、岐阜市など人口が増加しているエリアもあります。

公示価格

公示価格は5万5814円/㎡、坪単価に直すと18万4510/坪、変動率は-6.3%です。

公示価格ランキングは47都道府県中27位、変動率ランキングは39位となっています。

岐阜県の中心となる都市はどこ?

岐阜県の中心となる場所は、県庁所在地でもある岐阜市です。

戦国時代には、金華山のふもとの旧岐阜町が城下町として栄えていました。

現在では中京圏に属していて、名古屋市の衛星都市的な性格を持つ一方で、岐阜県の行政や商業、情報の拠点となっています。

岐阜駅から名古屋駅へのアクセスも良好で、かつ物価も安いため名古屋に通勤する人も多く居住しています。

清流長良川と金華山をはじめとした、豊かな自然を身近に感じられる点も岐阜市の魅力となっています。

一方、市立中央図書館などの公共施設や教育熱心な公立高校も多くあり、教育環境も充実していることから、子育て世代にも人気のエリアとなっています。

岐阜県で不動産投資を行う場合におススメのエリアは?

岐阜県で収益物件を購入する場合に、おススメのアリアはあるのでしょうか。

ここでは単身者向けとファミリー層向けに分けて解説していきます。

単身者向け収益物件を購入する場合のおススメエリア

単身者向けの収益物件を購入するのにおススメのエリアは、以下のエリアになります。

①岐阜市

岐阜市は、名古屋までのアクセスも良く、田舎過ぎずかといって都会過ぎることもなく非常に住みやすいエリアとなっています、

名古屋への通勤にも便利であるため、この名古屋へ通勤する層も入居者としてターゲットにできます。

郊外の場合、駅に行くバスの本数が少ないエリアもあります。そのようなエリアに収益物件を購入する際には、駐車場がある物件を選ぶと入居者が集まりやすくなります。

岐阜市内には路面電車が走っているため、路面電車沿いの物件を選ぶと駅までのアクセスが良くておススメです。

②瑞穂市

瑞穂市内の主要駅は、JR東海道本線の穂積駅です。

快速、新快速、特別快速に加えて大垣駅と名古屋駅を結ぶ大垣ホームライナーも停車するため、名古屋まで約25分で行くことができます。

JR穂積駅がある穂積市東部の中心街には、スーパーや銀行、病院などの施設が集中しているため、生活にも不便はありません。

大型商業施設も穂積駅から車で20分程度のところにあり、大抵の買い物は事足ります。周辺には観光スポットも多く点在しています。

③美濃加茂市

美濃加茂市は、岐阜県の南部に位置しています。

中心となる駅の美濃太田駅は、JR高山本線と太多線、長良川鉄道の越美南線の3路線が乗り入れたハブ駅となっていて、乗り換えが便利であるため名古屋や多治見への通勤通学も可能になっています。

人口は2万人と少ないですが、その分治安が良いと評判です。

注意しなければならない点は、長良川周辺で災害が起こった場合に浸水の恐れがあるため、ハザードマップにしっかり目を通しておきましょう

自家用車での移動が便利なエリアなので、必ず駐車場がある物件を選ぶようにしましょう。

ファミリー層向け収益物件を購入する場合のススメエリア

ここでは、ファミリー層向けの収益物件を購入するのにおススメのエリアを紹介していきます。

①岐阜市

名古屋へのアクセスが良いため、名古屋へ通勤している層も入居者のターゲットにしたいといった条件は、単身者向けの場合と同じです。

岐阜市内の公立高校は教育のレベルが高いため、子どもにお金をかけずに良い教育を受けさせることができます。

また、児童館など子連れで楽しめる施設も多く、公園や幼稚園、保育園の数も多いことから子育て世代に人気のエリアとなっています。

子ども医療費助成制度があり、0歳から中学校卒業までの子どもの医療費を助成してもらうことができます。

②可児市

愛知県との県境に位置する可児市は、名古屋市圏のベッドタウンとして栄える一方、工業団地としても有名なエリアです。

言葉や文化も、尾張地方とほぼ同じになっていて、ほとんど雪が降らない温暖な気候となっています。

JR可児駅からJR名古屋駅までは、JR多治見駅で乗り換えを行って最速で1時間弱で行くことができるため、通勤・通学も可能です。

子育て支援拠点運営事業が行われていて、子育て世代が安心して暮らせるような環境を整える取り組みが行われています。

市をあげて教育に取り組んでいる点も、子育て世代に人気がある理由の一つとなっています。

③各務原市

各務原市は岐阜県南部の美濃平野の北部にあり、岐阜市に隣接していて名古屋市から30キロ圏内に位置しています。

北部は美濃山地で木曽川が流れる自然豊かなエリアです。

1960年代から輸送機器を中心に工場が集まり始め、製造品出荷額が県内第一位の内陸型工業都市です。

各務原市では、子育て応援プラン次世代育成支援「各務原市移動計画」などを実施しており、家庭と地域、行政が一体となって子育て支援を行っています。

保育施設の待機児児童数は0を誇り、こども医療費助成制度なども充実しています。

岐阜県で不動産投資を行う際のメリットとデメリット

ここでは、岐阜県で不動産投資を行う場合のメリットとデメリットを解説していきます。

メリット

岐阜県で不動産投資を行う場合のメリットには、次のようなものがあります。

①求人数が多い

岐阜県内の有効求人倍率が高い水準で推移しているため、今後岐阜県内で就労する人が多くなる可能性が高いと予想されます。

また、岐阜県内の経済が穏やかながら回復し続けているため、人口が増えることも予想されます。

②名古屋までのアクセスが良い

岐阜駅から名古屋駅までは電車で20分程度の時間で行くことができるため、名古屋市内に通勤または通学している人に対しての賃貸需要も期待できます

③自然が豊かで住みやすい

都市と自然が調和した暮らしやすい環境であるため、子育て世代にも人気のエリアであることも、メリットの一つであるといえます。

④地価が安い

名古屋市など周囲の都市と比較しても地価が安いため、その分収益物件を安価に購入することが可能です。

デメリット

岐阜県で不動産投資を行う際のデメリットには、以下のようなものがあります。

①空室率が高い

岐阜県自体の空室率は、他の県に比べて高い傾向があります。

そのため、駅までのアクセスが良く利便性が高い収益物件を選ばないと利益を出すことができずに、不動産投資自体に失敗してしまう可能性があります。

②少子高齢化が進むと予想されている

岐阜県は今後少子高齢化が進むと考えられているため、ファミリー向け物件・単身者向け物件を問わず、高齢者が居住する可能性が考えられた収益物件を選ぶ必要があります。

バリアフリーや、手すりが設置された物件を選ぶとよいでしょう。

岐阜県内で収益物件を探す場合のおススメサイト

岐阜県内で収益物件を探す場合には、どのようなサイトを参考にすればよいのでしょうか。

ここでは、収益物件の検索におススメのサイトを紹介していきます。

有限会社三越

岐阜県岐阜市内において不動産の売買、仲介を行う有限会社三越が運営するサイトです。

地元に密着した、迅速な対応で顧客の要望に応えてくれます。

サイト内では物件種別、価格、面積、土地面積、建物構造、駅からの徒歩距離、築年数、リフォームおよびリノベーション履歴、情報公開日、アピールポイントなどの条件を指定して物件を検索できます

投資用不動産以外にも、新築一戸建て、中古マンション、中古一戸建て、土地、倉庫、工場、事務所、店舗、リゾート物件の取り扱いがあります。

不動産博士

不動産博士は、収益物件に特化した検索サイトです。

物件価格、利回り、専有面積、築年数、物件更新日、現況の条件を指定して収益物件の検索ができます。無料会員登録を行うことで、会員限定の非公開物件も閲覧が可能です。

不動産投資に関するコラムも充実しているため、不動産投資初心者の人は、このサイトで不動産投資について勉強もできます。

所有している不動産を売却したいときには、このサイトで無料査定を行うこともできます。

不動産会社、司法書士、建築会社、設計会社、弁護士、税理士、不動産鑑定士などの専門家の検索も行うことが可能です。

みんかぶ不動産

当サイトみんかぶ不動産も、日本全国の収益物件を検索できます

複数の不動産会社が取り扱う収益物件を掲載しているので、検索できる収益物件の件数が非常に多い点が特徴です。

都道府県、市区町村、価格、利回り、築年数、物件種別の条件を指定して収益物件の検索を行うことができます。

収益物件の検索以外にも、不動産投資セミナーの情報を得ることができたり、所有している物件を売却する場合の無料査定を行ったりもできます。

不動産投資に関するコラムも充実しているため、不動産投資関連の情報をこのサイトから得ることも可能です。

まとめ

ここまで、岐阜県内の不動産投資について解説してきました。

岐阜県や、岐阜県内に収益物件を購入する際のおススメエリア、岐阜県内で不動産投資を行う際のメリットとデメリットなどについてお分かりいただけたと思います。

岐阜県でも、少子高齢化の問題は深刻化しています。

岐阜県内で収益物件を購入する場合は、岐阜県内でも人口が増加している利便性の良い場所か、子育て支援が充実していて、今後の人口増加が見込めるエリアに購入するようにしましょう。



八木 チエ

株式会社エワルエージェント 代表取締役
みんかぶ(不動産投資)プロデューサー

宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランナーなどの経験を活かし、第3者の立場で不動産投資をしていくうえで役に立つ情報をお届けします。

関連コラム