不動産投資物件選び

群馬で不動産投資を始める際のおススメのエリアはどこ?

2020/06/11
群馬で不動産投資を始める際のおススメのエリアはどこ?

これから不動産投資を行おうという人の中には、群馬県に収益物件の購入を考えている人もいると思います。

しかし、群馬県に収益物件を購入する前に群馬県に対するしっかりとした知識を持っていないと、不動産投資に失敗してしまう可能性もあります。

そもそも群馬県とはどういったところなのかということや、どのエリアに賃貸住宅のニーズが高いかといった情報を知らずに収益物件を購入することは、非常に危険です。

ここでは、群馬県で不動産投資を行う場合に知っておきたい情報について解説していきます。

群馬県ってどんなところ?

群馬県は日本列島の内陸東部に位置し、関東地方の北西部を占めています。

茨城県や栃木県と同じ、北関東に分類されます。

県の西側と北側の地域には山々が連なり、南東部には広大な関東平野が開ける海のない内陸県となっています。

このような地形であることから夏は非常に暑く、雷が多いことが特徴となっています。また、冬には空っ風と呼ばれる、冷たく乾燥した強い季節風が吹きます。

県庁所在地は前橋市ですが、最も人口が多いのは高崎市です。高崎市からは新幹線を利用することで、東京まで一時間程度で行くことができます。

産業は製造業の割合が高く、自動車製造業をはじめとした「輸送用機器具製造業」の割合が最も高く、続いて「食品製造業」の割合が高くなっています。

昔からの技術を受け継いだ、伝統工芸も数多く存在しています。農業も盛んで、キャベツとこんにゃくが有名です。

有名な温泉地も多く、群馬の四大温泉として草津温泉、伊香保温泉、四万温泉、水上温泉があげられます。

それ以外にも観光スポットが数多くあるのが、群馬県の特徴となっています。

「栃木県・茨城県の不動産投資」に関しては下記でも解説していますので参照してみてください。

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群馬県の賃貸住宅の現状

群馬県の賃貸住宅の現状は、どのようになっているのでしょうか。

家賃相場、人口、公示価格について解説していきます。

家賃相場

群馬県全体の家賃相場の平均は約5万円です。

そのうち、単身者向けワンルームの家賃相場の平均は3.8万円、ファミリー層向けの2LDK、3K、3Kの家賃相場の平均は5.7万円となっています。

参考:https://realestate.yahoo.co.jp/rent/price/03/10/?sort=price_inc_desc&rl=1

人口

群馬県の人口は、令和元年10月1日現在、1,937,626人で前年と比較すると11,814人減少しています。

世帯数は805,678世帯で、前年に比べて6,575世帯増加しています。

人口が多いのは高崎市で368,667人、前橋市332,999人、太田市221,521人となっており、吉岡町および大泉町では人口が増加しています。

参考:https://www.pref.gunma.jp/07/b33g_00048.html

公示価格

2020年、令和2年の公示地価は4万4467/㎡、坪単価に直すと一坪当たり14万7000円/坪、変動率は-0.41%です。

公示地価ランキングは全国47都道府県中34位となっており、変動率ランキングは32位となっています。

群馬県全体では地価は下落傾向にありますが、高崎市と太田市ではわずかに公示価格が上昇しています。

参考:https://tochidai.info/gunma/ 

群馬県の中心となる都市はどこ?

群馬県の中心となる都市は、前橋市と高崎市です

前橋市は群馬県の県庁所在地で行政の中心都市となっており、対して高崎市は県ナンバーワンの人口と商業規模を誇る市となっています。

前橋市では人口がわずかながら減少していますが、高崎市では増加しているのが特徴的です。県庁所在地である前橋市は、行政の拠点となっているため企業の本社が集中しています。

高崎市は駅周辺に、前橋市には郊外に大型商業施設が集中している点も、この2つの市の大きな違いとなっています。

群馬県で不動産投資を行う場合におススメのエリアは?

群馬県で収益物件を購入する場合、おススメのエリアはあるのでしょうか。

ここでは、群馬県で不動産投資を行う場合のおススメエリアについて解説していきます。

前橋市

前橋市は、群馬県の中南部に位置していて県庁所在地であり群馬県で2番目に人口が多いエリアです。

2001年に特例市、2009年に中核都市に指定され、群馬県の行政の一角を担っています。

前橋市には関東平野が広がり、利根川が流れ、赤城山が一望できる絶好のロケーションであるため、観光客も多く訪れます。寒暖差が激しい市としても有名です。

自動車の保有率が日本一の市であるため、駐車場がある物件を選ばないとなかなか入居者が見つかりにくいでしょう。

鉄道も整備されていて、JR東日本、上越線、両毛線が乗り入れているため、他のエリアと比べて交通利便性が高いエリアです。

市を挙げて教育と子育てに力を入れているため、子育て世代にも人気のエリアとなっています。

医療設備が恵まれたエリアとしても有名で、治安が良く住みやすいと評判の良いエリアです。

郊外に大型商業施設が多いことも、前橋市の特徴です。

高崎市

高崎市は県の中南部に位置し埼玉県に近く、新幹線を利用すれば東京駅まで1時間程度で行くことができるため、通勤・通学も可能です。

人口が増加傾向にあるため、今後賃貸住宅の需要が増えることも予想されます。

「高崎子ども、子育て支援事業計画」を推進していて、児童館や児童センターが充実しているほかにも、子育てに必要な金銭面の負担軽減のための事業を多く展開しています。

車社会であるため、収益物件を選ぶ場合には駐車場付きの物件であることが必須条件です。前橋市よりも栄えていて、新幹線のビルや駅ビルもあり、企業と転勤族が多い市となっています。

伊勢崎市

伊勢崎氏の人口は約20万人で、物価は安く、市内には大型商業施設もあります。

少し車で移動すれば自然豊かな場所に行けるという、恵まれた環境の市です。

北関東の伊勢崎インターが近く、また水戸や高崎、埼玉方面への国道も通っているため、車でのアクセスが非常に良くなっています。

市役所には、こども保育課があり、子育てコンシェルジュがいるため、子育てに関することならなんでも相談に乗ってもらうことができます、

小学校と中学校の9年間も英語教育が充実しています。伊勢崎市内には246か所もの公園があり、家族で出かける場所に事欠くことはありません。

太田市

太田市は、全国住みやすさランキングで1位に輝いた人気のエリアです。

妊活支援と子育て支援に力を入れている市で、第2子までの不妊治療費を助成してもらえるほかにも、子どもができても医療費助成制度などが非常に充実しています。第3子を出産すると、市からお祝い金をもらうこともできます。

病院数や出生数、小売店の充実度が非常に高く、住環境のバランスの良さには定評があります。

太田市美術館、図書館や太田市民会館などの文化施設も充実していて、市内には大型商業施設もあり、ここでほとんどの買い物の用を足すことができます。

群馬県で不動産投資を行う際のメリットとデメリット

群馬県で不動産投資を行うと、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

ここではそのメリットとデメリットについて解説していきます。

メリット

群馬県で不動産投資を行う場合のメリットには、以下のようなものがあります。

①子育て支援が充実しているためファミリー層に人気

群馬県は子育て支援が充実している自治体が多いため、ファミリー層に人気があるエリアとなっています。

第3子以降は保育料が無料だったり、中学校卒業までの医療費が無料だったりと、金銭面でも非常に子育てがしやすい環境であるといえるでしょう

また小学校と中学校では、第3子以降は給食費が無料で、放課後児童クラブも開設されているなど子育て支援が充実しています。

保育園の待機児童数も、他の都道府県に比べて非常に少なくなっています。

②住宅取得時に補助金がもらえる

群馬県では、住宅取得時などに補助金をもらうことができます。

具体的には住宅リフォーム助成で工事費用の補助、住宅取得応援助成で最大200万円の補助、空き家活用助成で最大70万円の補助、空き家除却助成で最大50万円の補助金がでます。

この補助金は収益物件の購入やリフォームを行った場合にも利用できるので、収益物件を安価に購入したり、リフォームしたりできます。

③求人倍率が高い

群馬県では有効求人倍率と新規求人倍率が高い水準にあるため、今後労働人口が増える可能性が高くなっています。

そのため、賃貸住宅の需要も高まる可能性があります。

デメリット

群馬県で不動産投資を行う場合のデメリットには、以下のようなものがあります。

①大手銀行から融資を受けづらい可能性がある

群馬県のような地方に収益物件を購入する場合、メガバンクをはじめとした大手銀行から融資を受けることが難しくなることが考えられます。

そのため、地方銀行や信用金庫からしか融資を受けることができない可能性が高くなります。

なので、融資を受けたいと思う金融機関の担当者との信頼関係や、その金融機関との取引実績が重要な審査基準の対象となるため、預金口座を開設しておくなどの対策が必要となります。

②エリアの選定を間違うと不動産投資に失敗する可能性が高い

群馬県の中でも、特に小規模な町や群といった自治体では人口の流出が激しいため、不動産投資には向きません。

そのような場所に収益物件を購入しないように注意しましょう。

収益物件を購入する場合には、なるべく人口が増加している場所や、人口の減少が緩やかな場所に購入するようにしましょう。

群馬県内で収益物件を探す場合のおススメサイト

群馬県内で収益物件を購入する場合には、どのような方法を用いればよいのでしょうか。

ここでは、群馬県内の収益物件探しにおススメのサイトを紹介していきます。

RE-Guide収益物件(旧SBI収益物件ガイド)

RE-Guide収益物件(旧SBI収益物件ガイド)では、投資用区分マンション、一棟売りアパート、一棟売りマンション、一棟売りビル、賃貸併用住宅、戸建て賃貸、ホテル、区分売り店舗、事務所、売り倉庫、売り工場、土地、駐車場が掲載されています。

収益物件はエリア、販売価格、利回り、物件種別、築年数の条件から検索できます。

複数の不動産業者の物件を掲載しているため、物件数が豊富であることが特徴です。無料会員登録を行うことで、会員限定の非公開物件の閲覧が可能になります。

不動産投資入門というページがあり、ここで不動産投資について勉強も可能です。

また、所有している収益物件の売却を考えている場合には、売却価格を複数の不動産会社に一括で査定してもらうことができます。

さらに、所有している物件の賃料についても同様に査定してもらうことができます。

参考:https://www.re-guide.jp/investment/

THREE LARGE

THREE LARGEは、「新しい不動産投資を通して社会を豊かにすること」をコンセプトにメガソーラー発電事業や東北の復興に尽力する人のための宿舎事業なども手掛ける、三ラージという不動産会社が運営するサイトです。

北関東の収益物件を専門に取り扱っていて、無料会員登録を行うことで会員限定の非公開物件の閲覧ができるようになります。収益物件購入時のアドバイスや、不動産投資に関するコラムも充実しています。

所有している収益物件の売却を検討している場合には、こちらのサイトで査定をしてもらうことも可能です。

本店は群馬県伊勢崎市にあります。

参考:https://threelarge.co.jp/

みんかぶ不動産

当サイトみんかぶ不動産も、日本全国の収益物件を検索できます。

複数の不動産会社が取り扱う収益物件を掲載しているので、検索できる収益物件の件数が非常に多い点が特徴です。

都道府県、市区町村、価格、利回り、築年数、物件種別の条件を指定して収益物件の検索を行うことができます。

収益物件の検索以外にも、不動産投資セミナーの情報を得ることができたり、所有している物件を売却する場合の無料査定を行ったりすることもできます。

不動産投資に関するコラムの充実しているため、不動産投資関連の情報をこのサイトから得ることも可能です。

参考:https://re.minkabu.jp/

まとめ

ここまで、群馬県の不動産投資について解説してきました。

群馬県で不動産投資を行う際におススメのエリアや、群馬県で不動産投資を行う場合のメリットとデメリット、群馬県の収益物件を検索するのにおススメのサイトなどについてお分かりいただけたと思います。

群馬県はエリアを選べば、東京まで十分通勤県内にあります。そのため、東京へ通勤や通学を行う人たちも入居者としてターゲットにすることが可能です。

また、子育て支援にも力を入れているため、ファミリー層にも人気のエリアが多く存在します。

どのエリアがどの層に人気があるかをよく考えて、購入する収益物件を選ぶようにしましょう。

八木 チエ

株式会社エワルエージェント 代表取締役
みんかぶ(不動産投資)プロデューサー

宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランナーなどの経験を活かし、第3者の立場で不動産投資をしていくうえで役に立つ情報をお届けします。

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