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融資・ローン

不動産投資におけるノンバンクでの融資は可能か?

八木 チエ
2020/06/26

購入金額が大きい不動産投資において、資金調達は成否を分ける重要な要素のひとつです。

自己資金で不動産を購入できる人はなかなかいないため、融資を活用して投資をしているという方は多いでしょう。

また、融資は銀行で受けるものと思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、融資を受けることができる金融機関は銀行だけではありません。不動産投資においてはノンバンクを活用することを検討してみても良いでしょう。

今回は融資を受けるもう一つの選択肢である「ノンバンク」についてご紹介したいと思います。

ノンバンクとは

ノンバンクとは銀行や信用金庫のように預金業務をせずに貸金をしている金融機関です。

ノンバンクには銀行系の消費者金融やリース会社も含まれます。また、事業融資や不動産投資専門等、融資目的を限定したノンバンクもあります。

銀行は免許制であるのに対し、ノンバンクは登録制となっており、銀行よりもノンバンクの方が規制は緩くなっています。

ノンバンクと言うと返済が滞ったらすぐに怖い人が取り立てに来るような闇金のイメージを持たれる方がいるかもしれません。しかし、ノンバンクが全て非合法の裏社会の金融機関というわけではありません。

融資は銀行で受けるものと思われている方も多いと思いますが、ノンバンクと銀行の融資と使い分けることで、目的にあった活用ができます。

では、ノンバンクを利用するメリットをみて行きましょう。

ノンバンクで融資を受けるメリット

ノンバンクで融資を受けるメリットはどのような点があるのでしょうか。

具体的に確認していきましょう。

審査が終わるまでのスピードが早い

ノンバンクで融資を受ける最大のメリットは申込から融資実行までのスピードが早いという点です。

銀行での融資は様々な厳しい審査基準があります。全ての審査基準をクリアしなければ融資を実行できませんので、どうしても融資実行まで時間がかかってしまいます。

ノンバンクであれば融資基準が比較的緩いため、早く審査が完了し、スピーディに融資を受けることが可能です。

とにかく早く融資を受けたい時は、銀行よりもノンバンクを検討するのも一つの選択値と言えるでしょう。

特殊な物件でも融資を受けることができる

ノンバンクでの融資であれば、銀行の融資では受けられないような再建築不可物件や借地権のような物件でも融資を受けることが可能です。

特殊な物件は価格が安く、利回りが高くなることも多いため、魅力ある物件も多いのですが、融資を受けることが難しいというデメリットもあります。

しかし、ノンバンクであれば融資を受けられる可能性があります。銀行では融資を受けられない特殊物件の投資にはノンバンクの活用が有効と言えるでしょう。

高利回りの特殊物件投資のために融資を受けられることは、ノンバンクの大きなメリットです。

融資条件が銀行と比べて緩い

銀行の融資は年収や、勤め先の勤続年数、保険の加入可否や抵当権の順位など様々な厳しい審査基準が設けられています。

そのため、審査基準にひとつでも合致しない場合、融資を受けられなくなってしまいます。

ノンバンクは銀行に比べると審査基準が緩いため、銀行では借りられない人でもノンバンクでは借りられるということがあります。

銀行で融資を受けられなかった人はノンバンクの利用を検討してみると良いでしょう。

必要書類作成が簡単

融資を受ける際には様々な書類を作成することが必要となります。

特に銀行の融資は必要書類が多く複雑です。

審査基準が緩やかなノンバンクは銀行よりも書類が少なく、比較的簡単に作成できる書類が多いです。お仕事などで忙しい方でも負担がかかることなく書類を準備できるでしょう。

ノンバンクで融資を受けるデメリット

一方、ノンバンクで融資を受けるとどのようなデメリットがあるのでしょうか。

銀行融資にはない、ノンバンクのデメリットもしっかり確認しておきましょう。

金利が高い

ノンバンクの最大のデメリットは金利が高いことです。

不動産投資における融資では金利が非常に重要です。金利が高ければ、せっかく不動産投資で得た収益を金利で支払うことになり、なかなか利益をあげることができません。

例えば、投資対象不動産の利回りが5%で借入金利が2%の場合、差し引き3%の利益を得ることができます。しかし、借入金利が4%の場合1%の利益を得ることしかできません。

特に不動産投資の融資は金額が大きく、長期間に渡る傾向があるため、金利が高いと相当な負担がかかります。

また、投資対象不動産が満室の場合は金利負担が高くても支払うことが可能ですが、空室が多くなってしまった場合に、金利負担が大きいと赤字となってしまう可能性が高くなってしまいます。

金利が高いということは不動産投資を目的とする融資において相当なデメリットとなりますので、この点はしっかりおさえてからノンバンクを活用するようにしましょう

銀行から融資を受けづらくなる

ノンバンクから借入を受けると金利負担が重く、返済余力が低くなってしまいますので、銀行から融資を受けることが難しくなります。

再建築不可物件のような特殊物件のみノンバンクで融資を受けて、他の不動産は銀行で借りたいという場合でも、ノンバンクで融資を受けたことによって銀行では融資を受けられなく可能性があります。

ノンバンクを活用する際は、今後の投資戦略もよく検討してから利用するようにしましょう。

「銀行からの融資や流れ」に関しては下記でも解説していますので参照してみてください。

関連記事

ノンバンクの活用方法

ノンバンクはどのような場面で活用すれば効果的なのでしょうか。

ノンバンクの活用事例をご紹介します。

早急に資金が必要な場合に活用する

ノンバンクのメリットは、なんといっても融資実行までのスピードが速いことです。

早く融資を受けないと物件を購入できない場合にはノンバンクを活用すると良いでしょう。

利回りが高い物件の融資に活用する

ノンバンクは利回りが高い物件で投資をすることをオススメします。

金利負担が大きいノンバンクでは、利回りが低い不動産で投資をしてしまうと利益を取ることが難しくなってしまいます。

高金利のノンバンクは高収入の物件でのみ活用を検討するようにしましょう。

ノンバンクの融資は通過させるためのコツ

ノンバンクは銀行に比べると審査基準が比較的緩やかな金融機関です。

しかし、ノンバンクも銀行ほどではないとしても融資を実行する際には本当に貸したお金を返済してくれるのかを慎重に判断します。ノンバンクの審査を通過させるためにはちょっとしたコツが必要です。

ノンバンクで審査を通過するためにどのような点に注意して申し込みをすれば良いかご紹介します。

借入金やクレジットカードの支払いは済ませておく

ノンバンクで融資を受ける際には、他の借入金やクレジットカードの未払い金額等を調べられます。

他の金融機関での借り入れ状況は「クレジットヒストリー」と呼ばれ、各金融機関が信用情報として共有できる仕組みになっています。

そのため、他の金融機関での借り入れやクレジットカードの未払いがあると融資を受けることが難しくなってしまいます。

また、クレジットカードのキャッシング枠も融資を受ける際に不利に働くことがありますので、融資の申し込みをする前に不要なクレジットカードは解約しておいた方がよいでしょう。

書類は不備の無いように作成する

ノンバンクの書類は、銀行よりも比較的簡単に作成することはご紹介しました。

しかし、融資を受ける際は間違えや不備が無いように書類を整えることも重要です。

書類の不備は金融機関の心証を悪くするため、審査にも影響します。そのため、間違いが無いか必ず確認してから書類を提出するようにしましょう。

作成した書類に間違いがないか確認するコツは、記入してから少し時間を置いて確認することです。記入してすぐに確認しても間違いに気づけないことは多くありますが、少し時間をおき、違う事をしてから確認すると間違いに気づくことができるのです。

また、家族等他の人に見てもらえるのであれば、確認してもらうとなお良いでしょう。

返済計画を立てて説明できるようにしておく

融資の審査を受ける際には返済計画が必ず聞かれます。

審査を通過するためには実現可能な返済計画を立て、説明できることが重要です。

不動産投資では空室となってしまい収入が減少するなどのリスクがあるため、様々な事態が発生した場合でも返済ができるように返済計画を立てるようにしましょう

返済計画が甘かったり、しっかり立てられていなかったりすると、ノンバンクの審査担当者も「返済が滞るのでは?」と疑われる可能性が高くなってしまいます。

また、返済計画を立てることは審査を通過するために行うことではありません。金利が高いノンバンクでは返済計画をしっかり立てないと金利負担がかなり重くなってしまいます。

金利が高い分早く返済しないと不動産で得た収益を圧迫してしまうので、余裕のある返済計画を立てて、場合によっては早めに返済することも検討しておきましょう。

まとめ

不動産投資におけるノンバンクでの融資について解説しました。

ノンバンクは融資実行までのスピードが早く銀行では受けられないような物件でも融資を受けられるという大きなメリットがあります。一方で金利が高いというデメリットもありますので、利用する際は注意が必要です。

ノンバンクでの融資は銀行での融資よりも金利が高いため、より綿密な返済計画を立てることが重要です。

融資を受けたあとも資金に余裕がある時には早めに返済をするなど、なるべく早く負担を減らすことができるようにした方がよいでしょう。

八木 チエ

株式会社エワルエージェント 代表取締役
みんかぶ不動産プロデューサー

宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランナーなどの経験を活かし、第3者の立場で不動産投資をしていくうえで役に立つ情報をお届けします。

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