広島県といえば、地方では有数の大都市です。
平和記念公園や厳島神社など数多くの観光地を有している上に、商業も盛んに行われている地域です。
他の地方都市と比べてプラスの要素が多いため、広島県での不動産投資を検討している方は多いかと思います。そこで今回は、広島県での不動産投資でオススメのエリアや役に立つサイト、不動産投資を成功させるコツなどを解説します。
不動産投資を広島県で始めたいならば、まずは広島県の持つ特徴は最低限知っておくべきです。
この章では、不動産投資で知っておくべき広島県の特徴を3点お伝えします。
広島県の公式HPによると、2020年6月1日現在における同県の推計人口は、2,799,355人(およそ280万人)とのことです。
1998年11月1日時点(およそ289万人)と比べると、20年で9万人ほど減少しています。
他県と同様に、少子高齢化の影響で人口が減少していると考えられます。この傾向は今後さらに続くと考えられており、広島県のデータでは2035年時点で人口は239万人にまで減少すると予測しています。
参考:https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/hirosihmamiraichallengevision/1301388871463.html
広島県の家賃相場は、2.6万円〜11.8万円と非常に幅が広いです。
具体的な相場は、部屋の種類や部屋の数、地域などの要因で異なります。
まず部屋数別に見た場合、相場は下記の通りです。
1LDK以上になると、同じ部屋数でも相場に大きな差が出てくる点が特徴的です。
次に地域別に見た場合、広島市内とそれ以外の地域で家賃相場に大きな差が出ています。広島市内では10万円前後の家賃が設定される物件もある一方で、それ以外の地域では4万円〜6万円前後の家賃が設定されている傾向があります。
なおワンルームのよりも2Kや1LDKの最低金額の方が安いですが、こちらは地域による相場の差が要因となっています。
広島市内に限定した場合、ワンルームの最低額は3.1万円、1Kや1LDKの最低額は3.6万円と4.7万円になっております。つまり広島市内のワンルームよりも、他地域の1Kや1LDKの方が家賃相場は安いわけです。
この事実からも、広島市内とそれ以外の地域で、家賃相場に大きな差があることを理解できるでしょう。
参考:https://house.goo.ne.jp/rent/ap/souba/hiroshima/area_hiroshima.html
不動産投資の観点から広島県を語る上で、忘れてはいけないのが政令指定都市「広島市」があることです。
政令指定都市は全国に20ある大都市の総称であり、軒並み人口が多い点が特徴的です。広島市も例外ではなく、合計で1,198,826人(約120万人)もの人が住んでいます。県内全体で人口が減少する一方で、住環境が整っていることから広島市内の人口は右肩上がりで増え続けています。
人口が増加傾向にある上に、住環境が県内では圧倒的に良いことから、広島市内の不動産需要は非常に高いと言えます。
広島県で不動産投資を行う場合、基本的には「広島市」が断トツでオススメです。
次いで、東広島市と福山市もおすすめのエリアとなります。この章では、それぞれのエリアをオススメする理由について詳しく説明します。
広島市をオススメする理由は2つあります。
まず最大の理由は、人口が右肩上がりで増加していることです。平成元年(1989年)には約107万人だった人口は、平成不況をものともせずに増加し続け、今では120万人もの人口を抱える大都市となっています。
人口増加により不動産に対する需要も増えているため、今後も安定した賃貸収入を得られるでしょう。
2つ目の理由は、アクセスや住環境の良さです。広島市は大都市なので、スーパーや娯楽施設など、生活に必要な施設はおおむね揃っています。また、広島市立大学などの大学や大手企業の支社も市内にたくさん存在します。
そのため、ファミリー層や単身赴任のサラリーマンをはじめとして、あらゆる層からの入居需要を見込めるでしょう。
広島市と比べると優先順位は落ちるものの、東広島市も広島県での不動産投資ではオススメのエリアです。
オススメする最大の理由は、広島市と比べて土地価格が大幅に安い点です。広島市の土地価格の相場はおよそ26.6万円/㎡です。一方で東広島市はおよそ6.3万円/㎡と非常に安いため、比較的少ない費用で不動産投資を始めることが可能です。
2つ目の理由は、大学のキャンパスが複数市内に存在することです。市内には、国立大学である広島大学や、私立の広島国際大学、近畿大学のキャンパスがあります。そのため、大学に通うために引っ越してきた大学生の入居需要を取り込めます。
土地の価格が安い上に一定の需要を見込めるため、穴場の不動産投資エリアとなっています。
参考:https://tochidai.info/hiroshima/hiroshima/
岡山県との県境に位置する福山市も、広島県での不動産投資でオススメエリアの一つです。
福山市をオススメする最大の理由は、広島市に次いで人口が多いながらも、土地の価格が非常に安い点です。福山市の人口は2020年6月末時点で467,717人(およそ46.8万人)と非常に多いため、不動産に対する需要は非常に多いです。
その一方で、土地の価格は6.2万円と、広島市と比べると大幅に安いです。少ない初期コストで安定した需要を見込めるため、広島県での不動産投資では有力な候補地となるでしょう。
参考:https://tochidai.info/hiroshima/fukuyama/
広島県で不動産投資を始めるに際して、まず行うべきは情報収集と物件探しです。
地域の特徴や家賃相場などを十分調べた上で物件を探せば、スムーズに不動産投資を進めることができます。
この章では、広島県で不動産投資するときにオススメのサイトを3つご紹介します。
シンシア不動産は、広島県広島市に本社を置く不動産会社です。
地域密着型の不動産会社であるため、ホームページには広島県内の収益物件が豊富に掲載されています。利回りや建物構造も記載されているため、条件に応じた物件を選べます。
また、広島県内の金融機関とのコネクションを構築している点も、同社を利用するメリットです。シンシア不動産を利用すれば、不動産投資に必要な融資をサポートしてもらえます。
広島県について熟知した会社から豊富なサポートを受けたい方には、同社のサイトを見てみるのを強くオススメします。
参考:https://www.sincere-realestate.co.jp/
次に紹介するジャストホームも、広島県広島市に本社を置く地域密着型の不動産会社です。
ただしシンシア不動産とは違い、こちらの会社は投資用物件を重点的に取り扱っている点が特徴的です。
同社の公式ホームページを見ると、300万円台から購入できる収益用物件が豊富に掲載されています。利回りや価格はもちろん、間取りや面積、最寄駅などの条件から物件を絞り込んで検索できるため、ご自身の希望に沿った物件を見つけやすいです。
ホームページに掲載されていない物件も数多く揃えているとのことですので、興味がある方はお問い合わせしてみましょう。
参考:https://www.justhome-co.com/index.html
「大手の不動産会社のサービスを利用したい」という方にオススメなのが、住友不動産販売のサイトです。
住友不動産販売は、不動産業界の大手である住友不動産グループの系列企業が提供しているサービスです。
同社のサービスをオススメする最大の理由は、詳細な物件情報をホームページ上から検索できる点です。条件を絞って検索できるのはもちろん、複数の写真から物件の外見を確認することも可能です。
サイト内でチェックした物件について、一括でお問い合わせや資料請求も行えるため、複数の物件を比較検討したい方にはとてもオススメです。
不動産投資では、地域ごとによって異なる成功するためのコツは異なります。
この章では、広島県で不動産投資するときのコツを3点お伝えします。
広島県で不動産投資を行う上で、人口が増加しているエリアを選ぶのは最も重要なポイントです。
どれほど利回りが高くても、入居者が集まらないと不動産投資で収益は得られません。安定的に収益を得るためには、人口が増加しているエリアで不動産投資を行う必要があります。
広島県においては、政令指定都市である広島市がこの条件に該当します。不動産投資に安定性を求めたいならば、広島市で物件を探すのが確実でしょう。
人口が増加している点で、広島市は安定的な収益を狙えるエリアとしてオススメです。
ただし広島市で不動産投資を始めるからといって、必ずしも成功するとは限りません。
広島市で不動産投資を行う上で、デメリットとなるのが土地の高さです。どうしても不動産の価格が高いため、利回りは他の地域と比べて低い傾向があります。
したがって、少しでも多くの利益を手元に残すため、あらかじめ利回りは確認しておくのがベストです。
また広島市は広いため、エリアによっては空室率が高い場合もあります。空室率が高いと安定した収益は確保できないため、空室率の低い物件を選びましょう。
「空室対策」に関しては下記で解説していますので参照してみてください。
東広島市や福山市で不動産投資を行う場合は、ターゲットのニーズに着目する必要があります。
というのも、これらのエリアでは想定されるターゲットが複数おり、ターゲットとする入居者によって求めるニーズは異なるためです。たとえば学生ならば家賃の安さが重視される一方で、ファミリー層であれば安さ以上にアクセスの良さや住環境の良さが重視されるでしょう。
広島市と比べて人口は少ないため、こうしたターゲットの違いを踏まえて物件を選ばないと、入居者を十分に集められないリスクがあります。
そうならないためにも、あらかじめターゲットのニーズに合わせて物件を選ぶようにしましょう。
広島県は政令指定都市を擁していることもあり、他の地域と比べると不動産に対する需要は大きいです。
とはいえ、地域によって人口の増減に差があるため、あらかじめ利回りや空室率、街の人口推移などを確認した上で、物件やエリアを選ぶ必要があります。