近年、ソーシャルレンディングの市場規模が急成長をして注目を集めているのをご存知ですか?
ソーシャルレンディングは、聞いたことがあるけれど詳しく知らない・・・といった方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ソーシャルレンディングとは何か、またどのようなメリットやリスクがあるのかを解説していきます。
ソーシャルレンディング(Social Lending)とは、インターネット上でお金を貸したい人や企業=レンダー(lender)と、インターネット上でお金を借りたい人や企業=ボロワー(borrower)をマッチングする融資仲介サービスのことです。
なぜ、お金を借りたい人や企業がソーシャルレンディングでお金を借りるのでしょうか。
それは、創業年数が浅かったり、取引自体の実績が少なかったり、リスクが高い事業とみなされて、銀行などの金融機関から十分な融資を受けられないといった理由があるからです。
ソーシャルレンディングにおいても、融資をする際には当然審査はあります。
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レンダーが投資を行い、そのお金をソーシャルレンディング事業者がボロワーへ融資します。
その後、ボロワーから返済される元本と利息をソーシャルレンディング事業者がレンダーへ分配するといった仕組みになっています。
ソーシャルレンディングは、個人からお金を集めるという仕組み上、クラウドファンディングの1種として分類され、融資型クラウドファンディングと呼ばれるケースもあります。
また投資型クラウドファンディングとソーシャルレンディングは異なるものです。
SBI Social Lendingの調査によると、クラウドファンディングの市場規模は2020年に2,000億円を超える見込みとなっています。
その後も、市場規模は上がり続け2025年には6,000億円を超える予測となっています。
もの凄い勢いで成長を遂げていることから注目を集めています。
出典 SBI Social Lending
https://www.sbi-sociallending.jp/lp/index02/
ソーシャルレンディングにおける利回りは8%~10%程度とされています。
金利が低水準で推移している現代において、この利回りは非常に魅力的です。
レンダーの高利回りを実現するためには、融資の際の金利を高めに設定する必要があります。
なぜ、金利が高めに設定されていても、大丈夫なのでしょうか。
それは、創業年数が浅かったり、取引自体の実績が少なかったり、リスクが高い事業とみなされて銀行などの金融機関から融資を受けられない企業でも、財務的には健全である場合はソーシャルレンディングでの融資を目指すからです。
ソーシャルレンディングでは、創業年数や取引実績の多少に捉われず、柔軟に審査を行います。
ソーシャルレンディングの中には、保証や担保がついているものがあります。
保証とは、ボロワーが借りたお金を返済できなくなったときに、どこかが(誰かが)代わりに返済をする者のことです。
不動産の賃貸借契約における連帯保証人を想像していただければよいでしょう。
借主が家賃を払えなくなった際には、連帯保証人がその滞納家賃を肩代わりしますね。
担保とは、ボロワーが借りたお金を返済できなくなったときに、売却を行う不動産などの資産を指します。
資産を売却して現金化を行い、レンダーへの返済にあてられることになります。
保証や担保がついているものは保全性が高いといえます。
ソーシャルレンディングを扱う会社は、「少額から可能」をウリにしています。
実際に数万円からの投資が可能な案件もあり、非常に始めやすい投資です。
また、自身の経済状況によって月々で任意の設定ができるのも大きな魅力です。
ソーシャルレンディングでは、株式やFXのように価格変動はありません。
よって、日々株価などをチェックするといった手間もありませんし、経験がモノをいう売買のタイミングを見計らうという必要もありません。
投資ファンドや元本が同じであれば、経験者でも初心者でも結果は変わりません。
裏を返せば、百戦錬磨の経験者と同じファンドや元本で投資をすることが出来れば、初心者であっても成功に近づくことができる投資といえます。
ソーシャルレンディングにおいては、ファンドに投資を行い運用している期間は、原則途中で解約をすることが不可能になります。
万が一、急にお金が必要になった場合でも、投資期間中はキャンセルができないことから、自身の経済状況を鑑み、余裕を持って投資するようにしましょう。
貸し倒れとは、ボロワーの事業不振等の理由で、融資を受けたお金を返済ができない状態になることです。
何からの形できちんと返済してもらえれば問題ありませんが、最悪の場合は投資した金額が返ってこないリスクもあります。
当然、ソーシャルレンディングの事業者もそのような状況のリスクヘッジとして、前述した保証や担保を設定し対策を立てています。
投資する前には、保証や担保の内容をチェックするようにしましょう。
ソーシャルレンディングにおいて、最大のリスクはソーシャルレンディング事業者が倒産してしまうことです。
まだ新興市場であるため、設立年数が短く、資金面でも盤石とは言えないような事業者も存在します。
事業者が倒産してしまうと、レンダーが投資したお金が返ってこなくなるケースもあります。
こういった事態を避けるために、1つの事業者だけでなく複数の事業者を利用して、リスクの分散をすることが大切です。
また、事前にソーシャルレンディング事業者の経済的な体力はどのような状況かをチェックしてから始めることをオススメします。
ソーシャルレンディングを行うに際して、手数料には留意しなければなりません。
代表的な手数料として、出金手数料や振込手数料があります。
こういった手数料は、一度に数百円を払わなければなりません。
例えば、想定利回り8%・5万円で投資を行った場合、利益は4,000円となります。
しかし、手数料を何回も取られていくと、利回りが大きく落ち込みどころか、マイナスになってしまう懸念があります。
ソーシャルレンディングを始めるにあたっては、手数料の有無をきちんと確認しましょう。
ソーシャルレンディングを行うにあたっては、デフォルト(貸し倒れ)は留意しなければなりません。
しかし、どれだけ事前に調査しても、デフォルトが起きる時は起きてしまいます。
大切なのは、デフォルトが起きた際にレンダーの元へ資金を戻した実績がある事業者を選ぶことです。
ソーシャルレンディング投資について詳しく学べる良い機会です。
また、その事業者がどういった会社なのかを知ることができます。
前述のように、事業者の倒産リスクは最も避けなければなりません。セミナーに参加して会社の規模や立地についても見ておきましょう。
複利運用とは、投資によって得られた利益を再投資することです。
利益を再投資しない運用は単利運用といいます。
例えば、利回り8%の商品に100万円を投資した場合、利益は毎年80,000円となります。
単利運用は、利益を運用しませんので、2年目も100万円の元本で運用となります。
一方、複利運用では2年目に、80,000円の利益と、1年目に再投資した8万円の利益6,400円とを合わせて、86,400円を再投資します。
このように、再投資した利益がまた新たな利益を生み出していくのです。
10年、20年経ったときに、複利運用をしておくと大きな成果を生み出すことができる可能性があります。
いかがでしたでしょうか。
ソーシャルレンディングとは何か、またどのようなメリットやリスクがあるのかを解説してきました。
今後も市場規模が拡大し、投資家から注目を集めるソーシャルレンディング。
メリット・デメリットを十分理解してからスタートすることをオススメします。