昨今のコロナ禍で転勤や転職、リモートワークなどで今住んできる場所から遠隔地へ引っ越しを検討されている方も増えています。
ただ、まだ住んだことがない遠隔地で物件を探すのは大変なことです。
今回は遠隔地で物件の探す方に向けて、探す方法や気をつけるべき点などを解説していきます。
いざ、物件を探し始めときに探す方法が2パターンありますので、順番に解説をしていきます。
まずはインターネットで物件を検索するパターンです。インターネットで検索する際のメリット・デメリットを解説していきます。
インターネットのポータルサイトでさまざまな会社の物件情報をまとめて確認することができます。
物件によってはオンラインで内見することができる物件もあるため、効率よく室内を確認できます。
当サイトにも全国エリアの数多くの物件を掲載していますので、ご興味があるエリアの物件をぜひ検索してみてください。
24時間どこでも物件情報を確認することができます。わざわざ外に出ることなく家で検索できるため、現地までの時間や交通費が必要ありません。
インターネットで見るだけなので、営業マンと話さなくても物件検索を進めることができます。営業マンの中にはしつこい人や態度の悪い人もいます。
たまたまそういった営業マンに出くわして気分を害する心配もありません。
不動産は専門用語など聞きなれないことも多くあります。インターネットを見ているだけではわからないことがあってもすぐ確認することができません。
わからないことをインターネットで調べて確認できれば良いですが、時間がかかってしまい非効率となってしまうこともあります。
インターネットのオンライン内見で室内が確認できても、細かいところまで見ることができません。
また、周辺の街並みや雰囲気を肌で確認することも不可能です。オンラインだけの確認で実際現地を見たら全然違うと感じることもあります。
一般的にはポータルサイトに掲載されている物件は、一般公開している物件がほとんどです。売り主の業者が持っている非公開物件を調べることはできません。
売り出して間もない物件や売主の要望でインターネットに掲載されていない物件は意外に多くあります。未開物件ほど良い条件であることが多いのも事実です。
次に不動産会社へ相談するパターンです。不動産会社へ相談する際のメリット・デメリットを解説していきます。
不動産会社へ直接相談すれば、現在扱っている未公開物件を紹介してもらえる可能性があります。
インターネットに掲載されていない物件なので、最新の情報で競合相手も少ないことが多いです。
決してインターネットで物件を探しているだけでは出会えない物件に出会える可能性があります。
物件を紹介してもらう時に物件のメリットやデメリット、周辺相場と比べ高いのか安いのかなど購入を検討する上で重要なアドバイスを聞くことができます。
また、不動産の専門用語もプロに相談することにより、都度解説してもらえることで手間を省くことができます。
不動産会社へ出向き物件紹介して気になる物件があれば、その日に内見することも物件によっては可能です。
もちろん居住中の物件は売主の都合も確認する必要がありますが、周辺や街の雰囲気は確認することができます。
その不動産会社だけで扱っている物件しか紹介されないことがあります。不動産会社は他社で扱っている物件よりも自社で扱っている物件を成約した方が売り上げのアップが見込めます。
なんとか自社の物件を決めるため、他社の物件を紹介しない会社もあります。
わざわざ出向くのに時間や交通費が必要となってしまいます。遠隔地のため、ある程度の時間と費用は覚悟しないといけません。
それでも良い物件が見つからず、何回も出向くことになれば労力も多く使うことになります。
不動産会社へ相談しますので、営業マンと打ち合わせをしないといけません。営業マンの中にはしつこい営業マンもいます。
それでも良い物件に出会うことができればいいですが、見つからなかった時は嫌な思いをすることもあります。
次に遠隔地で物件を探す時に気をつける点を解説していきます。
先ほどインターネットで検索する場合と不動産会社へ相談する場合のメリット・デメリットを解説させていただきましたが、やはり最終的には現地で物件を確認しなければいけません。
現地を確認せず購入を進めることは後々のトラブルとなりますので控えた方がよいでしょう。知らない地域での物件探しは特に周辺環境に気をつける必要があります。
公共交通機関やスーパーマーケットなど周辺生活施設の確認はもちろんのこと、学校や災害の履歴なども地域を熟知している不動産会社の担当者に必ず確認しましょう。
もちろん事前にご自身でもインターネットなどの確認が必要です。
次に遠隔地で効率よく物件を探すためのコツを解説します。
遠隔地であるため、出向く回数はできるだけ最小限にしたいところです。まずはインターネットのポータルサイトで掲載されている物件を確認し、選別しましょう。
物件に関する質問は物件を担当している不動産会社へ直接電話やメールで確認し、物件選別ができたら次に相談する不動産会社を1社に決めましょう。
ポータルサイトで選別した物件はいろいろな会社が担当している場合でも、1つの不動産会社にまとめて内見を手配してもらうことが可能です。
複数の不動産会社と連絡をとって時間調整するのは大変手間がかかり、非効率となります。
なるべく1日にすべての物件を内覧できるように、不動産会社に調整してもらうと良いでしょう。
遠隔地で何回も内覧できないため、内覧時には写真や動画をとった方が良いでしょう。
内見した後に「あの部分がどうだったか?」とならないように記録に残すことをおすすめします。
また、物件の現地確認と合わせて、最寄駅までのルートなど周辺を歩いて回ると良いでしょう。実際に歩いて肌で環境を感じることで実際の生活のイメージができます。
内見する物件が居住中の場合は写真や動画撮影が可能かどうか、事前に不動産会社へ確認する必要があります。
内見の時にいきなり写真や動画を撮影すると売主への印象を悪くしてしまう可能性があるためです。
契約時に不動産会社から購入物件の重要事項説明書や契約書の説明があります。
可能な限り実際に不動産会社の担当者や売主と対面で契約時を行いましょう。
不明点などすぐ不動産会社や売主に確認することができます。
昨今のコロナの影響により、2021年4月から売買でもIT重説が本格運用されています。
ただ、不動産会社が対応していないケースもあることや、通信環境によって音声や画像が乱れて、わかりづらいと感じる可能性もあります。
対面の契約でもIT重説でも、契約日の数日前に契約書や重要事項説明書のコピーを取得しておくと事前に確認することができるのでオススメです。
IT重説について詳しくは国土交通省公式サイトより確認することができます。
契約から引っ越しの流れは以下となります。
良い物件が見つかり、売主と契約条件がまとまれば契約に進みます。契約時には基本的に手付金を売主へ支払う必要があります。
手付金とは売買代金の一部で主に売買代金の1割〜2割の金額となります。現金で準備しないといけない場合が多いため、準備が必要です。
契約が無事終われば、住宅ローンの手続きに進んでいきます。銀行によって金利条件や銀行手数料などが違います。
不動産会社を介してご自身に適した銀行を探していくことになりますが、銀行からの融資承認を取得する期日が契約書で決まっていますので、注意が必要です。
取得する期日は基本的に契約から約1ヶ月程度です。1ヶ月では短いと感じるのであれば、購入の意思表示をする際に不動産会社へ希望の期日を伝えるようにしましょう。
無事に住宅ローン手続きが完了しましたら、いよいよ物件引き渡しです。当日は物件の名義変更手続きが行われ、売主へ売買代金の残りを支払うのと同時に鍵が渡されます。
鍵を預かったらその日に現地を必ず確認するようにしましょう。設備関係の不具合があるか確認するためです。
当日使用できるようにするため、事前に電気・水道・ガスの会社へ連絡しておきましょう。
全ての手続きが終わり、晴れて引っ越しを迎えます。(3)物件引き渡しと(4)引っ越しを分けて記載していますが、同日で済ますこともできます。
タイトなスケジュールとなりますが、事前準備をしっかりすれば可能でしょう。
今回は遠隔地で物件を探す方法や気をつけるべき点などを解説しました。
遠隔地であるため、出向く回数は少ない方が良いですが、重要な点はしっかり確認することが必要です。今回の記事を参考に遠隔地でも良い物件に出会っていただけたら嬉しいです。