不動産投資とは

家賃収入月100万円では脱サラできないたった1つの理由

2022/01/18
家賃収入月100万円では脱サラできないたった1つの理由

サラリーマンの副業として不動産賃貸業を営んでいる方のなかには、「投資で毎月安定した収入が100万円あれば会社を辞めても大丈夫なのでは?」と考える方が多くいると思います。

不動産投資関連の書籍などを見ても、まずは月100万円を目指しましょうという「月100万円」が一つの目安になっているものをよく見かけます。かつては私も月間キャッシュフロー100万円を目標としていました。

そして、不動産投資を始めて約1年で達成できましたが、すぐに会社をやめるという決断はできませんでした。今回は、その理由を紹介します。

今までのキャリアを捨てられるか

 不動産投資家のなかには、コツコツと地道に努力を重ねるなどして、お給料や職位の面で他人が羨むようなキャリアを築いている方が多くいるでしょう。

このような方が、これまで手に入れたキャリアを投げ捨て、いきなり不動産投資家として独立するというのは、かなりの覚悟が必要です。私も最後に勤めていた会社は一部上場のディー・エヌ・エーという会社でしたが、退職を決断するときは非常に迷いました。

不動産投資は借入をして行なう場合が圧倒的に多い

 不動産投資は、大きな借入をするスタイルなので、たとえ月間のキャッシュフローが100万円でも、その背景には数億円規模の借金があるはずです。

そんな状況のなか、予期せぬ修繕や空室などのリスクを考えると、月間100万円は決して十分に安心できる金額ではないでしょう。やはり、いざという時に備えてサラリーが得られる状態は維持した方がよいと思います。

生活水準を下げることができない

 ライフスタイルにもよりますが、月に5~10万円しか生活費を使わない人であれば、月100万円あれば会社を辞められるでしょう。しかし、不動産投資でリタイアすると時間の余裕が生まれるため、「旅行に行きたい」「贅沢をしたい」など、持て余した時間を充足させるための欲求が生まれてきます。そのため、会社を辞めたらどのような生活を送りたいのか、お金はどれくらい必要か毎月どれくらいの貯金が必要かなど、ライフプランをしっかり組み立てたうえで会社をリタイアすべきです。

まとめ

今回伝えたかったことは、「投資で月100万円稼げたとしてもすぐに退職するのは、やめた方が良い」ということです。今ある地位、キャリアを捨てることや生活水準が下がるかもしれないということも考慮しなければなりません。「自由」という言葉だけ見ると魅力的に感じるかもしれませんが、不動産投資家の場合は何もしなくてもお金が入ってくるため、ものすごく時間が余ります。そのため、その時間を有効活用するためにも仕事は続け、安易に退職を考えるべきではないと思います。

《NSアセットマネジメントの不動産投資情報こちらから》

藤山 大二郎

株式会社NSアセットマネジメント 代表取締役
会社員時代に副業として不動産投資をスタート。

自己資金ゼロの状態から、金融機関の開拓をして会社員給料以上の収益を得たことにより、会社を退職することを決意。

株式会社NSアセットマネジメントを設立し、再建築不可物件、離婚案件/相続案件/共有持分案件などの法的瑕疵物件に着目したコンサルティングサービスを提供している。
著書:「20代で億を稼ぐ! 自己資金ゼロの私が、1年半で年収2億を達成した不動産投資戦略」

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