不動産用語で「千三つ」という言葉があります。これは、「千に三つしか仕事にならない」という意味らしいですが、物件探しも同じように根気のいる作業です。
そのため、不動産投資は苦しいものと感じることがあると思いますが、普段の仕事同様、何事も楽しみながらやることで成長速度が変わってきます。そこで今回は、「不動産賃貸事業」にどう向き合うか、大事な考え方を紹介していきます。
良い物件を1件買おうとすると、通常は1000件くらいの不動産を検索することが必要です。そのため、地道な物件探しを「やらないといけない」と考えてしまい、義務的な感覚になってしまいます。そうならないためには、不動産投資を一種のゲームだととらえて「1000件探せば1件買える」と楽しみにしながら取り組むことが大切になります。
不動産投資を始めるにあたり、最初に不動産業者への物件資料請求が必要になりますが、不動産会社に対して必要以上に警戒心をもち、始める前から億劫になってしまう人が少なからずいます。
しかし、これは慣れの問題です。少しでも気になる物件があれば、どんどん電話やメールで資料請求をしましょう。数を追いかけていけば自然と躊躇しなくなり、いずれは価値のある情報にたどり着くはずです。
最初の頃は、知識がないまま不動産業者を回ったり、物件をいくつも見たり、いろいろな苦労があるはずです。しかし、物件が買えて満室にできれば、しっかりとしたキャッシュフローが生まれます。そのため、「あとで良いことがある」と考えて頑張っていくことが、モチベーション維持には大切です。
不動産は多くの人が探しているため、そう簡単に良い物件は買えません。しかし、買えたときのリターンと喜びはものすごく大きいです。なので、宝探しと同じように考え、物件が見つからなくてもあきらめずに、楽しみながら続けることが大切です。
会社員の場合、平日に働いて土日に物件を見に行くのは非常に大変です。土日は家族のために時間を使う方も多くいるでしょうし、せっかくの休みを丸々物件探しに使うのは気が引けてしまうこともあるかもしれません。そこで物件を見に行く際に、必ず自分が好きなもの、喜べるものなどのご褒美を用意するのがおすすめです。
私の場合は食べることや温泉が大好きなので、物件を1件見たらそのエリアのご当地グルメや温泉を楽しみます。こうすることで、自分の脳に「物件見学=ポジティブな印象」というイメージを植え付けています。このように楽しめる仕組み作りをすることで、物件探しが苦ではなくなっていきます。
今回伝えたかったことは、「不動産投資は苦しいものではない」ということです。なかなか物件購入ができなくて苦しんでいる人、投資活動がそもそも進展せずにこのまま不動産投資を続けていくか悩んでいる人もいるかと思います。ですが、視点を変えてみて「不動産投資を楽しむ」ことで案外すんなりいくということもあります。まずは自ら楽しんで習慣化することから始めてみてください。