不動産投資とは

不動産投資は何から始めるべき?軌道に乗せるまでのプロセスを徹底解説

2020/08/18
不動産投資は何から始めるべき?軌道に乗せるまでのプロセスを徹底解説

はじめて不動産投資を行うとき、多くの投資家は「何から始めるべきか」という悩みを抱えます。実際に不動産投資では、資金調達や情報収集、物件の購入などやるべきことがたくさんあるため、悩むのも無理はありません。

しかし注意していただきたいのが、取り組む順序を間違えると、不動産投資に失敗する可能性が高まってしまうという点です。不動産投資を成功させるには、取り組む順序を間違えてはいけません

そこで今回の記事では、不動産投資を何から始めるべきかについて解説します。加えて、不動産投資を失敗しないための勉強方法や情報収集の方法も解説しますので、はじめて不動産投資を行う方はぜひ参考にしてください。

不動産投資では「勉強」と「情報収集」を最優先に行おう

不動産投資で最初に行うべきなのは、「勉強」と「情報収集」です。この章では、勉強や情報収集を最優先に行うべき理由や集めるべき情報を解説します。

勉強や情報収集を最優先にすべき理由

勉強や情報収集を最優先にすべき理由は、不動産投資では専門的な知識や情報がたくさん必要となるためです。

たとえば「利回り」や「物件種別」といった専門用語が、不動産会社との契約や物件探しの際にはたくさん出てきます。こうした基本的な用語すら知らないと、不動産投資を満足に行うことすらできません。

また、投資手法ごとのメリット・デメリットや物件選びのコツ、資金繰りなどに関する知識も必須です。こうした専門知識がないと、悪徳な不動産会社にぼったくられたり、資金繰りがうまく行かなくなったりと、あらゆる面で弊害が出てきます。

つまり、不動産投資を失敗しないためには、まずは基本的なノウハウや知識、情報が不可欠となるわけです。

どんな情報を集めるべきか?

不動産投資を始めるにあたって、まずはどのような情報を集めるべきでしょうか?知っておくべき情報はたくさんありますが、特に重要なのは「エリア」、「物件」、「資金」に関する情報です。

エリアについては、不動産に対する需要が大きいかどうかを知る必要があります。そのためには、人口推移や主なターゲット入居者、今後の開発計画、アクセス性の良さなどの情報が参考となります。物件については、利回りや築年数、周辺施設へのアクセス、間取りなどの情報が最低限必要です。

そして資金に関しては、融資枠や融資を受けられる金融機関などに関する情報を集めておくと良いでしょう。

効率よく勉強する方法2選

不動産投資を始める方の大半は、おそらく別の仕事を行いながら不動産投資に取り組むと思います。投入できる時間や労力が限られる以上、効率よく勉強しなくてはいけません。

そこでこの章では、具体的に勉強すべき内容や効率よく勉強する方法を2つご紹介します。

具体的に勉強すべき内容

不動産投資を始める上で、具体的に勉強すべき内容は3分野あります。

まず1つ目は「不動産」です。不動産投資を行う以上、不動産に関する基本的な知識は広く浅く身に付けておきましょう。物件の種類や投資手法別(区分、一棟、戸建)のメリット・デメリット、不動産投資で注意すべきリスクの種類などは、最低限学んでおきましょう。

2つ目は「会計・税務」です。不動産投資を行うには、利回りやキャッシュフローといった基本的な単語の理解はもちろん、日々の経理や資金繰り、確定申告・節税に関するスキルも必要です。こうしたスキルを網羅的に身に付けるために、簿記や会計、ファイナンス、税務を網羅的に学びましょう。

3つ目は「経営・マーケティング」です。たとえ高利回りの物件を購入しても、入居者を集めなければ利益にはなりません。入居者を集めるには、ターゲット選定や競合との差別化、ニーズを踏まえたサービスの提供、といった経営やマーケティングに関する知見が不可欠です。

効率よく勉強する方法

不動産投資を効率よく勉強する上で、おすすめの方法は2つあります。

最もおすすめなのは、当サイトのように不動産投資に特化したメディアから勉強する方法です。いつでもどこでも気楽に記事を読むことができますので、お昼休み、通勤中など都合のいい時に有効活用して勉強しましょう。

たとえば税金に関して知りたい時は税金のコラム、利回りについて知りたい時は利回りに関するコラム、といった形で必要なときに必要な情報を学べば、最低限の学習量で効率的に知識を習得できます。

もう一つおすすめなのは、各分野の書籍を1〜3冊ずつ読む方法です。不動産投資では重要分野の知識を広く持っておく必要があります。そのため、「1つの分野を極めてから次の分野を学ぶ」という方法では非効率です。まずは各分野を本で浅く読み、最低限の知識を身に付けるといいでしょう。

効率よく情報収集する方法4選

勉強法に加えて、情報収集の方法も工夫するのがベストです。効率よく情報収集する方法を4つご紹介しますので、ぜひご自身に最適な方法を採用していただければと思います。

不動産投資のメディアを活用する

もっともオススメなのは、当サイトのように不動産投資のメディアサイトを活用する方法です。不動産投資のサイトには、基本的な用語解説から最新情報まで、あらゆる人のニーズに対応したコラム記事が掲載されています。

必要なときに必要な情報だけを収集できるため、効率性の観点ではもっともオススメです。

初心者向けの書籍を読む

初心者向けの書籍には、不動産投資の初心者が知っておくべき情報が厳選して掲載されています。そのため、不動産投資を始める時点で必要な情報だけを効率的に集めることが可能です。

どんな情報から収集すべきか分からない方に対しては、もっともオススメできる方法です。

実際に不動産投資をしている人のブログを参考にする

実際に不動産投資を行っている人のブログを参考にするのも、効率よく情報を集める上で有効な手法です。

ブログをオススメする理由は、成功体験や失敗体験がリアルな視点で書かれているからです。「何をすると失敗するのか」、「何をしたら成功できたのか」を当事者視点で学べるため、書籍やメディアサイトと合わせて活用するのがベストです。

セミナーに参加する

セミナーで得られる情報の大半は、書籍やインターネットでも学べます。しかし他の方法と違って、途中や最後に疑問に思ったことを質問できる点がセミナーの良さです。不動産投資を初めて行う方の中には、一人での学習では解決できない疑問が出てくることもあります。

セミナーを活用すれば、そうした疑問をプロに聞くことで適切に解決できる可能性があるのです。ただしセミナーの中には、高いだけであまり有益でないものもあるため、口コミや評判、講師の実績をよく確認しましょう。

当サイトにもセミナー情報を掲載しておりますので、ご興味がある方はぜひ参加してみてください。

基礎知識と情報があれば不動産投資で失敗する率が下がる

不動産投資に関する基礎知識と情報があれば、不動産投資で失敗する確率は下がります。では一体、基礎知識や情報があるとどのようなメリットがあるのでしょうか?

基礎知識の習得と情報収集から始めるメリットは、主に下記の5点です。

そもそも自分に不動産投資が適しているのかがわかる

不動産投資はすべての人に向いている投資手法ではありません。知識や情報を絶えず学ぶのが面倒な人や大きな初期投資を行うのが嫌な人には不向きです。

不動産投資の基礎知識や情報を知ることで、不動産投資の面倒さやデメリット、リスクを知ることができます。それを知ることで、自分にとっての向き不向きを判断できるようになります。

投資物件の選び方がわかる

不動産投資では、エリア選びと並んで物件選びが成功の鍵を握ります。ですが知識や情報がなければ、感覚だけで優良な物件を選ぶこととなりハイリスクです。

最低限の知識と情報を身につければ、どのようにして優良な投資物件を選ぶのかを理解できるようになります。不動産投資の成功確率を高める上で、知識と情報は不可欠なのです。

不動産会社の営業トークを鵜呑みにしなくなる

不動産会社のほとんどは、あくまで自社の利益を最大化するために行動します。そのため、営業トークを鵜呑みにして物件を購入すると、想定していた利益を得られなかったり、コストがたくさんかかってしまい、結果的に不動産投資は失敗に終わります。

一方で不動産投資に関する知識や情報を習得しておけば、不動産会社の担当者が言っていることを正しい観点から判断できるようになります。そのため、営業トークを鵜呑みにすることによる失敗を回避できます

信頼できる担当者の判断基準がわかる

前項と重複しますが、不動産投資の基礎知識と情報を持っていれば、担当者が信頼できる人かどうかを判断できます。たとえ大手の不動産会社だからと言って、かならずしも担当者が信頼できるとは限りません。

たとえば経験が浅く専門知識が無かったり、中には自社の利益を優先するあまり投資家にとって損となる提案を平気でしてくる営業マンもいます。基礎知識や情報を持っていれば、担当者の実力や悪意の有無を判断できるため、本当に信頼できる担当者にサポートを依頼することが可能です。

投資プランの立て方がわかる

基礎知識と情報があれば、「どんな物件を、どんな期間で運用し、どのくらいのキャッシュフローを得るか」など投資プランを立てられるようになります

不動産投資の成功率を1%でも高いのであれば、自分に合った投資プランであることが非常に重要です。投資プランの立て方はしっかり学んでおきましょう。

まとめ

今回は、不動産投資で何から始めるのが良いかを解説しました。まずは基礎知識の勉強と情報収集を行い、その上で物件やエリアを選定するのがベストです。

基礎知識と情報を習得すれば、不動産投資のあらゆる点でメリットがあります。今後不動産投資を始める予定の方は、ぜひ最優先で知識の勉強と情報収集から取り組んでみてください。

八木 チエ

株式会社エワルエージェント 代表取締役
みんかぶ(不動産投資)プロデューサー

宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランナーなどの経験を活かし、第3者の立場で不動産投資をしていくうえで役に立つ情報をお届けします。

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