「不動産クラウドファンディングに投資をして、運用期間が満了した後はどうしたらいいんだろう?」
少ない資金から始められる不動産クラウドファンディングは、不動産管理の手間もかからないため、投資初心者でも始めやすく注目を集めています。
不動産クラウドファンディングには、案件によって運用期間が定められているので、期間が満了した後にどうなるのかを理解しておくことが大切です。
今回は、不動産クラウドファンディングの運用期間が満了した後の出口がどうなるのかはもちろん、数ある不動産クラウドファンディングの中からおすすめのサービスまで、詳しく解説していきます。
多くの不動産クラウドファンディングには、運用期間が設定されています。
投資家から集めた資金を運用していき、運用期間が経過したら元本が償還されます。
運用期間は案件によって様々であり、数年に設定されている運用期間の長いファンドもあれば、数カ月程度の運用期間の短いファンドもあります。
運用期間の目安と、運用期間に応じた特徴を詳しくまとめていきます。
運用期間の長いファンドの特徴としては、短いファンドに比べて投資判断の手間が少なく、より大きな収入が期待できます。
運用期間中は利回りに応じた分配金が期待できるので、安定的に収入を確保できますし、長期のファンドに投資をしたら運用期間中に次の投資先を探したり、運用期間満了後に資金をどうするかを検討したりする手間が少なくてすみます。
一方、注意点としては、不動産クラウドファンディングの運用期間中は、原則として資金を動かすことができません。
そのため、運用期間が長い分、資金拘束の期間も長くなってしまいます。
また、数年単位で不動産投資を継続することになるので、将来的な経済状況を予測することが難しくなるため、より慎重に投資先を選定する必要があります。
運用期間の短いファンドの特徴としては、資金の回転が早く、より多くの投資先を選んで投資をすることができます。
運用期間が短い分、1つの投資先で長期間資金が拘束されることがなく、他に良い案件が見つかったときなど、資金が戻ってくるまでのサイクルが早いので、より機動的に資金を動かすことができます。
一方、注意点としては、運用期間が短いということは、常に新しい投資先を選定し続けないと投資効率が悪くなるということです。
せっかくの投資資金も、投資先が見つからなければ運用できずに放置せざるを得ないですので、自己資金を常に運用していきたい人は気をつけるようにしましょう。
不動産クラウドファンディングの運用期間が終了した後は、多くの場合、利払いと合わせて指定口座に振り込まれることになります。
案件によっては、運用期間の満了後、次のファンドが再組成される場合、継続して再投資することを選べる場合もあります。
もちろん、再投資するかは投資家が選ぶことができますし、運用状況によっては再組成されないこともあるので、基本的には運用期間が経過した後は、指定口座に返金されると考えておけばよいでしょう。
不動産クラウドファンディングで効率よく投資をしていくには、優良な投資案件の情報を常にキャッチしていくことが大切です。
不動産クラウドファンディングを扱っているサービスは増えてきており、取り扱っている不動産の種類も事業者によって様々です。
各ファンドには募集金額の上限があり、せっかく案件を見つけても必ず投資できるとは限りません。
より多くの投資チャンスを得るために、複数の不動産クラウドファンディングのサービスに登録をして、常に新しい案件の情報を入手していくのが効率よく投資していく上で重要になります。
不動産クラウドファンディングの運用期間が満了した後、戻ってきた資金は他の案件に再投資することで効率よく投資をしていくことができます。
ここからは、不動産クラウドファンディングで再投資する以外の出口戦略として分散投資についてまとめていきます。
新しい不動産投資の投資先としてREITに投資するのも選択肢になります。
REITの場合、投資先の不動産を選定することができず、基本的には運営者の判断になりますが、いつでも現金化することができるので運用期間の制限がないというメリットがあります。
運用期間に合わせて次の投資先を探したり、出口戦略を考えたりする手間を減らせますので、投資のためにまとまった時間を確保するのが難しい場合、REITへの投資も検討してみるのがよいでしょう。
不動産クラウドファンディングで運用して得られた資金の一部を、投資信託などの金融商品に切り替えるのも選択肢の1つです。
投資の原則として、分散投資という考え方がありますので、不動産に限らず、株式や債権で運用する投資信託にも資金の一部を充てるのもよいでしょう。
ここからは、具体的な不動産クラウドファンディングのサービスについて、オススメ10選について紹介していきます。
クリアルは1口1万円の少額から投資ができ、投資対象も居住用のアパート、マンションだけではなく、商業施設や保育園などの社会インフラにも投資ができます。
個人が投資しにくい不動産にも投資ができるのは魅力の1つといえます。
クリアルは独自で無料セミナーも開催していますので、投資の知識を得たいという人にもおすすめですね。
2021年の実績としては月1件以上の案件を取り扱っており、応募機会も多く、たくさんの投資先から選べるのも魅力になります。
オーナーズブックはロードスターインベストメンツ株式会社が運営しています。
2014年からサービスを開始しており、親会社であるロードスターキャピタル社は
上場企業としての過去の投資実績も豊富なため、信頼性の高い不動産クラウドファンディングになります。
1口1万円から始めることができ、案件によっては運用期間が3ヶ月という短期間の案件もあります。
不動産クラウドファンディングを手堅く始めたい初心者の方にとっては、注目するべきサービスの1つといえるでしょう。
関東エリアを中心に、アパート、マンション、商業施設を主に扱っています。
最短15分の手続きで投資を始められ、1口1万円の少額から投資ができるという特徴もあり、初心者にとっても投資を始めやすいです。
運営会社はLAETOLI株式会社で、1999年に創業した企業として不動産の実績も多く、2021年の実績として年間20件以上の案件を公開していますので、投資先を見つけやすいといえます。
ジョイントアルファは穴吹興産株式会社が運営しています。
日本全国のマンションに特化しており、一般的な不動産投資のイメージに近い不動産クラウドファンディングになります。
1口10万円からになり、期待利回りも4%前後と手堅い案件が多いので、リスクを減らして堅実に資産運用を始めたい人にはオススメです。
リンプルはプロパティエージェントが運営しています。
不動産クラウドファンディングの中では、運用期間が6ヶ月から12ヶ月と、比較的短期間で運用することができます。
劣後出資の割合が30%と高いため、ローリスク案件に投資をして、資金をまわしていきたい人には魅力的なサイトになります。
利回りくんはシーラが運営会社になります。
テレビCMやファンド案件で、著名人とのコラボが多いことで注目を集めています。
例えば、堀江貴文さんのロケットファンドに投資をすることで、投資金額に応じたサービスや権利を受け取ることができるなど、金銭以外のメリットを享受するチャンスもあります。
不動産事業を展開している株式会社リビングコーポレーションが運営会社になります。
全国の主要都市を中心にデザイナーズマンションの商品開発を行っており、最寄り駅から徒歩10分以内という好立地に特化しています。
不動産投資において、立地を重視する投資家も多いことから、立地にこだわって投資先を選定したい人にとって魅力といえるでしょう。
日本国内だけでなく、新興国の物件を中心に投資対象としているのが特徴です。
モンゴルなどの新興国の不動産ということで、高利回りな案件に投資ができるのが魅力ですね。
海外への投資になると、為替変動リスクなど考慮するべきポイントも増えていきますので、不動産クラウドファンディングに慣れてきたら選択肢にいれていくのが良いでしょう。
不動産業界で25年以上の実績がある株式会社グローベルスが運営しています。
サービス自体は2020年から開始ですが、過去の不動産実績があるので注目されています。
アパート、マンションといった居住用物件に特化しており、1口1万円から投資を始めることができます。
みんなの年金はネクサスエージェントが運営会社になります。
2021年にサービスを開始した、新しい不動産クラウドファンディングになります。
その名の通り、日本国民の年金を支えるという志を持ってスタートしています。
実績が増えていくのはこれからで、1口10万円からと最低投資額が高い反面、期待利回りも7%を超える高めの案件も多く、今後の伸びしろに期待ができるサービスになります。
不動産クラウドファンディングには運用期間が設定されており、案件によって運用期間の長いファンド、短いファンドがあります。
まずは投資を始めるというのも大切ですが、運用期間が満了した後の出口戦略も考えておくのが重要です。
不動産クラウドファンディングに再投資をしていくのか、もしくはREITや投資信託などに資金をまわしていくのか、投資目的に応じて運用方法を検討していくようにしましょう。