桜島や奄美大島、屋久島など、雄大な自然スポットを数々抱える場所として、鹿児島県は大人気の観光エリアです。そんな鹿児島県は、人口の多さや商業施設の豊富さから、不動産投資のエリアとしても有力な候補地です。
そこで今回は、鹿児島県における不動産投資のコツやオススメのエリアなどを詳しくご紹介したいと思います。
鹿児島県で不動産投資を始めるにあたっては、まずは鹿児島県がどのような場所かを把握しておきましょう。不動産投資を始める方が知っておくべき鹿児島県の特徴は下記の3つです。
鹿児島県が公表しているデータによると、2020年6月1日時点の人口は1,592,237人(約159万人)とのことです。2000年時点では人口が1,786,194人(約179万人)であったため、20年間で20万人もの人口が減少したこととなります。
少子高齢化の影響で、鹿児島県に限らず多くの県で人口は減少しています。とはいえ、人口の減少数を見ると、他の都道府県と比べて鹿児島県の減少度合いは非常に大きいです。鹿児島県の推計によると、今後も急激な人口減少は続き、2040年には131万人にまで人口が減少すると見込まれます。
鹿児島県の家賃相場は、2.5万円から7.7万円となっています。部屋数や地域によって相場は異なるため、それぞれ詳しく見ていきましょう。
はじめに、部屋数別に見た家賃相場は下記の通りです。
2LDKや3LDKでもエリアによっては5万円前後で住める点が大きな特徴です。
次にエリア別に見た場合、鹿児島市や鹿屋市といった人口が多く発展しているエリアほど、家賃相場が高い傾向があります。そのため、鹿児島市内のワンルームよりも他地域の1LDKの方が安いといった現象が起きています。
人口が減少しているとはいえ、依然として九州ではたくさんの人口を抱えるだけあり、鹿児島県には商業施設や大学、企業などが数多く存在しています。
たとえば鹿児島市内の大学だけ見ても、国立の鹿児島大学をはじめとして、鹿児島国際大学や志學館大学、鹿児島女子短期大学など、たくさんの大学があります。また、鹿児島中央駅に隣接する「アミュプラザ鹿児島」にはショッピングや食事を楽しめる施設がたくさんあります。
このように、住環境が一通り揃っているため、サラリーマンやファミリー層、県外からやってきた学生など、幅広い層の需要を見込めます。
鹿児島県で不動産投資を行うに際して、オススメのエリアは以下にあげる3エリアです。
鹿児島県で不動産投資を行う上で、最もオススメのエリアは鹿児島市です。鹿児島市をオススメする最大の理由は、大学や商業施設、企業のオフィスなどが集中しているエリアだからです。電車やバスの路線も通っており住環境も良いため、他の市町村と比べると圧倒的に不動産に対する需要が大きいでしょう。
また、比較的地価が安い割に家賃相場が高い点もオススメする理由の1つです。鹿児島市の地価は約14.6万円/㎡と、他の地方都市と比べると安い傾向があります。一方で5万円〜7万円程度の家賃を設定できるため、少ない初期投資で大きな利益を見込めます。
鹿児島市に次いでオススメのエリアは、鹿児島県の中央部に位置する霧島市です。鹿児島県での不動産投資で霧島市をオススメする理由は2つあります。
まず1つ目の理由は人口の多さです。霧島市の人口は125,128人であり、1位の鹿児島市(およそ60万人)に次いで2番目の多さです。人口が多い分だけ不動産に対する需要も大きいため、他の地域と比べて安定的な賃貸需要を見込めるでしょう。
オススメする2つ目の理由は、企業誘致を熱心に行っている地域だからです。霧島市は薩摩地方と宮崎とを結ぶ地域にあることも相まって、京セラやソニーをはじめとして、多くの企業が市内に工場やオフィスを置いています。そのため、霧島市で不動産投資を行えば、工場等で働く労働者やその家族の賃貸需要を見込めます。
霧島市と隣接する姶良市も、鹿児島県での不動産投資ではオススメのエリアです。姶良市をオススメする最大の理由は、従来より鹿児島市のベッドタウンとして発展してきた点にあります。
姶良市は、霧島市だけでなく県内最大の人口を誇る鹿児島市とも隣接しています。姶良駅から鹿児島中央駅まで乗り換えなしで25分程度でアクセスできる距離にあるため、鹿児島市に通勤や通学する学生やサラリーマンの住むエリアとして非常に人気があります。人口や家賃の水準は高くないものの、ベッドタウンとして安定的な需要が見込めるでしょう。
不動産投資をこれから始める方は、物件やエリア選定のためにまずは情報収集を行いましょう。鹿児島県内の物件やエリアの情報を収集するにあたっては、下記3つのサイトが役に立ちます。
オーリック不動産は、鹿児島県鹿児島市内に本社を置く不動産会社です。同社の公式ホームページでは、鹿児島県内にある収益物件がたくさん掲載されています。物件種別や間取りといった基本的な情報はもちろん、部屋の位置や建物面積といった条件からも細かく物件を検索できるため、ご自身の戦略に合う投資物件を見つけることが可能です。
また、オンライン内見やTV電話での接客にも対応しているため、新型コロナウイルスへの感染が心配な方でも安心して物件を探せるでしょう。
参考:オーリック不動産
お次にご紹介する川商ハウスも、鹿児島県鹿児島市に本社を置く地域密着型の不動産会社です。
川商ハウスの公式サイトをオススメする理由は、収益物件の詳しい情報を確認しながら物件を探せる点です。エリアや金額、物件種別などで詳細に絞り込めるのはもちろん、物件の外観写真や最寄り駅も掲載されているため、先ほどご紹介したオーリック不動産と同様にご希望に沿った物件を見つけやすいです。
また、予算や希望エリアなどを伝えることで、プロである不動産会社に最適な物件を提案してもらうことも可能です。ですので、初めての不動産投資で物件選びのポイントが分からない方でも、安心して投資用物件を探せます。
参考:川商ハウス
「やっぱり大手不動産会社の方が安心できる」という方には、アットホームがオススメです。アットホームをオススメする最大の理由は、掲載されている物件の数が多い点です。地域密着型の不動産会社の場合、ホームページ上に公開されている物件の数は100件に満たないことが大半です。
一方でアットホームの場合、中古マンションだけで200を超える物件が公開されています。とにかくたくさんの物件を比較し、その中から希望に合う物件を買いたい方には最適なサービスです。また、各物件ごとに間取り図や建物内の写真等も掲載されているため、より詳しく物件の概要を把握することができます。
鹿児島県は人口減少の傾向が顕著であるため、やみくもに不動産投資を始めても成功する可能性は低いです。そこで最後に、鹿児島県で不動産投資を行うときのコツを3つ解説します。
鹿児島県で不動産投資を行うに際して、最も重視すべきは企業や大学、商業施設等へのアクセス性です。
先ほどお伝えしたように、鹿児島県は少子高齢化の影響により人口減少の傾向が顕著です。そのため、エリアによってはほとんど入居需要を見込めない地域もあります。そうしたエリアを選んでしまうと、空室が続いて不動産投資は失敗に終わります。
そうした事態にならないためにも、不動産に対する需要が高いエリアを選ぶことが不可欠です。企業や大学、商業施設にアクセスしやすいエリアであれば、安定的な需要を見込めるのでオススメです。
築年数やリフォームの必要性を確認することも、鹿児島県で不動産投資を行う上で非常に重要となります。
築年数が古い場合、安く購入できる一方で需要が低くなったり、大規模なリフォームや修繕が必要となるリスクが高いです。せっかく安く購入できても、収入が得られなかったり、購入後すぐに多額のコストがかかっては意味がありません。したがって、築年数があまり古すぎない物件を選ぶ必要があります。
また、リフォームが必要な場合には、リフォームにかかる費用も考慮した上で資金を確保する必要があります。どのくらいの費用がリフォームにかかるかを把握しておかないと、予想外の出費により資金繰りが悪化する可能性があるため注意です。
鹿児島県での不動産投資では、土地価格の下落率が低いエリアで物件を購入しましょう。土地価格の下落率が高いエリアで物件を購入すると、瞬く間に資産価値が下落し、不動産を売却した時点までの損益がマイナスとなるリスクがあります。
そのようなリスクを少しでも軽減するためにも、土地価格の下落率が低いエリアの物件を購入するようにしましょう。駅近くや利便性の高いエリアなら、土地価格の下落率が低いのでオススメです。
人口が著しく減少している影響で、鹿児島県での不動産投資はますます難しくなっています。ですが、エリアや物件を慎重に選ぶことができれば、十分なキャッシュフローを確保できる可能性はあります。
今後鹿児島県で不動産投資を始める予定の方は、ぜひ今回お伝えした内容を参考にしていただければ幸いです。