DIY初心者でも不動産投資物件のリフォームを自分で行うことはできるのでしょうか。結論から言えば、ある程度の規模のリフォームであれば必要な道具をそろえることで行うことができます。
では、DIY初心者が不動産投資物件をリフォームする場合にはどのような道具を準備し、またどこまでの範囲で行うべきなのでしょうか。
この記事ではDIY初心者が不動産投資物件のリフォームを行う際に揃えておくべき道具や、リフォームで失敗しないための注意点になどついて解説していきます。
この記事を参考にして、DIY初心者の方が効率的にリフォームを行うための一助になれば幸いです。
冒頭でも述べたように、DIY初心者であっても物件のリフォームを行うことは可能です。しかし、ただ不動産投資物件が古くなってきたからという理由だけでDIY初心者がリフォームを行っても、あまりメリットはありません。
DIY初心者が自分でリフォームを行う際には、「どこを・どのように・いくらの予算で・どれだけの時間をかけて」リフォームを行うかをしっかりと決めておかなければなりません。
この目的や予算、期間を定めないでDIY初心者がリフォームを行うと、業者にリフォームを依頼するよりも割高になったり、不動産投資物件の入居者を募ることができる状態にできるまで長い期間がかかったりするためです。
DIY初心者が不動産投資物件のリフォームを行う場合には、DIYでリフォームにかかった費用をいつまでに回収できるのか、あらかじめシミュレーションしておく必要があります。
DIYを行う場合には、自分で道具を揃えておく必要があります。ここでは、DIY初心者が揃えておくべき道具を紹介していきます。ここでリストアップした道具を収納しておくケースも用意しておけば、持ち運びや作業時にも便利なのでこちらも用意しておきましょう。
ドライバーは、プラスドライバーとマイナスドライバーの最低2本が必要です。小さなねじを締めるときのために、専用のドライバーをプラスとマイナスの2本用意しておくとさらに作業がしやすくなります。
また、ドライバーは先端が磁石になっているものを使うことで、ねじを締めやすくなるのでこのようなタイプのドライバーがおすすめです。
インパクトドライバーという名称を知らないDIY初心者でも、電動ドライバーという名前であればすぐに何のことかお分かりになるでしょう。
このインパクトドライバーを使用することで、一般的なドライバーだけで作業を行う場合よりも格段に作業効率を上げることができます。
掃除用具もDIYには欠かせない道具です。掃除用具として準備するべきものはほうき、塵取り、ペーパータオル、雑巾などです。ペーパータオルや雑巾は100円均一ショップやホームセンターなどで安く手に入るので、使い捨てにしても良いでしょう。
リフォームをする物件に電気が来ていない場合、掃除機などは用意しても役に立ちません。ほうきと塵取りを使うか、どうしても掃除機を使いたい場合には充電式コードレスタイプのものを準備しましょう。
また、物件の床や壁などを水拭きするときのために、ウエットシートも用意しておくと便利です。
養生テープやマスキングテープは、ペンキ塗りやシリコン注入を行う際に物件を汚さないために必要になります。何かをいったん固定する時にも使えるので、多めに用意しておきましょう。
メジャーは使用する壁紙などのリフォームに使う材料や、物件の壁や隙間などの長さや幅を測るために必要です。100円均一ショップでも購入できますが、安価なものは壊れやすいためホームセンターなどで売られているものを購入するといいでしょう。
カッターナイフはよく使うので、消耗が激しい道具です。文具コーナーなどで購入できる本体が細いタイプのものは、刃が弱く長時間使用すると手が疲れやすいため、こちらもホームセンターでプロ仕様かそれに近いものを選びましょう。
替え刃も消耗が激しいため、多めに準備しておくと安心です。
室内履きはスリッパではなく必ずかかとのある、底が滑りにくいものを準備しましょう。屋外で使用していないものであれば、一般的なスニーカーでも代用できます。
スリッパでは滑ってしまったり脱げてしまったりすることで、けがをする恐れもあります。必ず「靴」を履いてリフォーム作業を行いましょう。
脚立は電球の取り換え作業や、高い場所の掃除を行う際に必要になります。あまり大きなものを購入しても運搬や収納に不便なので、試してみて自分の身長で一般的な高さの天井に届く程度の大きさのものを購入するようにしましょう。
蝶番などがきしんだり動かなくなったりしているときに、シリコンスプレーを使用することで、交換することなくスムーズに動くようにすることができるケースがあります。蝶番などの部品を交換する手間と費用を節約することができる可能性があるため、1つ用意しておくことをお勧めします。
ペンキ塗りを行ったときに、ペンキが手についてしまうことが予想されます。そのようなときに汚れを落とすために、このペンキの薄め液を利用します。
事前に準備しておきましょう。
不動産投資を行う際にDIYでリフォームを行うメリットには、2つのものがあります。ここでは、その2つのメリットについて解説していきます。
業者にリフォームを依頼すると、材料費以外に人件費が必要になります。DIYであれば材料費のみでリフォームを行うことができるため、圧倒的に安上がりにリフォームを行うことができます。
ただし、慣れない作業を行うわけですから、材料などは安く入手できる代わりに作業に時間がかかったり、自分の人件費を計算したら、業者より高くついたりするケースもあります。つまり、初心者でもできるDIYの範囲内の作業におさえておくことが重要です。
リフォームを業者に依頼する場合、業者が作業できるスケジュールがあるので、そのスケジュールを調整したり、場合によって想定していたスケジュールより大きく遅れたりする場合もあります。
ご自身でDIYする場合は、道具と材料さえそろっていれば、自分のスケジュールで作業することができますので、より短期間で完成させることができます。
このように早くリフォームを終わらせることで、早期に入居者の募集を始めることができます。
ここまで記事をお読みの方の中で、DIYリフォームにはメリットが多いと感じた方も多いでしょう。しかし、DIY初心者がやらないほうがいいこともあります。ここでは、DIY初心者がやらないほうがいいことについて解説していきます。
まずやらないほうがいい、というよりもやってはいけないといえるリフォームが、電気・ガス・水道工事にかかわる作業です。このような箇所のリフォームには資格が必要なため、無資格の初心者の方が手を出してはいけません。
また、下手な作業で漏電やガス漏れ、火災が起こる危険性もあるため、必ず専門の資格を持った業者に任せましょう。
基本的にDIYリフォームは、その物件を所有しているオーナーが休みの日を利用して行います。そのためリフォームに割くことができるのは、週に1日から2日程度になるでしょう。
行うリフォームの規模が大きいとそれに充てなければいけない日数も多くなり、その分リフォームの仕上がりまで長い期間を必要とするようになり、結果として入居者募集の開始が遅くなってしまいます。
DIY初心者が不動産投資物件のリフォームを行う場合には、計画的に作業期間を決め、効率よく作業できる範囲内に留まりましょう。
ここまで、DIY初心者が自分で不動産投資物件のリフォームを行う際にはその目的や予算などを明確にしておくべきであること、DIY初心者が揃えておくべき道具、DIYリフォームのメリットとやらないほうがいいことについて解説してきました。
DIYでリフォームを行う際に特にDIY初心者は、小規模なリフォームにとどめるようにしましょう。小規模なリフォームとは言え、DIYを行うことよって、物件の価値を上げたり、他の物件との差別化を図ったりすることができるなどのメリットを生み出すことができます。また、リフォームの費用を節約することも可能です。
ぜひこちらの記事で解説した内容を参考にしていただき、DIY初心者の方のリフォームにお役立てください。